ピープル
神崎恵「もう、メイク落としていいですか?」
27.May.2019

【神崎恵連載】vol.3「自信ってどうしたら手に入るの?」【もう、メイクを落としてもいいですか?】

vol.3「自信」

自信って、どうしたら手に入る の?

20代、30代のころのわたしが、何度も何度も繰り返していた言葉。この連載を始めてから、若かったころの自分を思い返す時間が増えた。あのころの自分は、なにが辛かったっけ? なにがほしかったんだっけ? と。記憶をつなぎ合わせながら、若いころの自分の気持ちに寄り添ってみる。いい具合に時間がたったぶん、冷静に、いろんなことが見えてきて面白い。過去の自分へのいろいろな発見もある。そんな中、やっぱりこれだな、と確信したのが、冒頭の言葉。

わたしはいつだって「自信」がほし かった。

正直、「美しさ」より数万倍ほしいと願った。お金で買えるものなら、どうにかして買ってやろうと思うくらい、どうしたってほしかった。それは、自信がもつ力というものを、何度も目の当たりにしてきたから。

***

 例えば10代のころ、数年だけいた芸能界。この世界は、自信をもっているかいないかがあからさまに浮き出る世界。勝てるのは、「自分には自分にしかもつことができない武器があるという自信」をもったひとだけだった。その自信はいろいろで、飛び抜けた美や、親の七光り、抜群の歌唱力や並外れたスタイル。ときには「大きなバスト」というものを武器にもつひともいた。そんな力をもつひとに会うたびに、羨うらやましさを超えて、妬ましい気持ちにもなった。そして、それをもたない自分がみじめに思えて辛かった。結局この世の中、自信というものに大抵のことは動かされていくように思う。仕事にしろ、恋愛にしろ、そう。

ファッションやメイク、恋愛で例えるとわかりやすいかもしれない。

例えば、ファッションもメイクも、おどおどしながら着たりすると、とたんにダサく見えたりする。でも、どんなに奇抜でも、どれだけ基本から外れていようとも、堂々としているだけで、とたんに圧倒的な洒落感が湧き出てくるから面白い。恋愛だって、顔やスタイルはよくないのに、堂々として自信を感じさせる男はやけにもてたりする。自信というものは、ひとの心を動かす。マイナスをプラスに。一発逆転を狙えるくらいのおっきな威力をもっているのだと思う。

これは、対相手だけではなく、自分にも作用する。

自分に自信がもてると、行動や表現に力がでる。自分から発せられるものすべてに魅力が宿るというか、艶と熱がでるように思う。そんな自分を実感するたびに、怖いものが少なくなり、また新たな行動力が生まれてくる。

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