ピープル
神崎恵「もう、メイク落としていいですか?」
27.Oct.2020

神崎恵「クソバイス」に潰されないで!【もう、メイクを落としてもいいですか? vol.19】

美容家・神崎恵さんによる連載「もう、メイクを落としてもいいですか?」。第19回目は「クソバイス」という題でお届けします。

vol.19「クソバイス」

今年のアイカラーでかなり使い込んでいるシャネルのレ キャトル オンブル362の、ディオールのサンク クルール879や859の、新解釈された斬新、新鮮なピンクたち。

パレットに並ぶピンクは、一瞬ひるむ。その見慣れない美しさに「どうつける?」「いつつける?」「ていうか。わたし無理じゃない?」と、つぎつぎに「?」を自分に投げかけ始める。普段、ベーシックな色に安心感をもっているひとにとってはなおのこと。美しいけれど、自分とは別世界にあるもの、で終わってしまうかもしれない。でも、わたしはこんなハードルがすきだ。

ファッションでも、メイクでも、そのときどきにトレンドというものが存在する。そのトレンドは、斬新で、鮮烈な場合が多い。簡単にいうと、「着慣れない」「つけ慣れない」ような新しいものがそれになる。とくにメイクに関してはこの「新しさ」が強く、それがまたメイク心を熱くしてくれている。

それをつけるだけで、見たことのない新しい自分の顔。それ以外の条件なしで、とたんに今をわかっている洒落た顔になれる。その顔が、自信をくれたり、またなにか新しいことに挑戦したいという力や勇気をくれるものだ。
この気持ち良さを体験すると、病みつきになる。トレンドは、新しい自分を楽しむハードル、そう思って楽しむことにしている。

新しい季節が透けて見え始めるころに、続々と登場する新しい色たち。「次はこんなすごい色だよ。どう? 試せる? つけこなしてごらん」とお題を投げられているような気分になるのだ。

トレンドをつけこなすには簡単な秘訣がある。それは、まずベースメイクを整えたあとは、そのアイテムから使っていくこと。使いこなしたいものがリップなら、リップが先。アイカラーならそれを一番に顔の上にのせていくことで、ほかのメイクとのバランスがとりやすくなり、主役色がいいバランスで引き立ってくれる。

そしてなんといっても「堂々とつける」ことがいちばんだ。なんだって「堂々さ」だ。これが正解、これがわたし、と堂々とすることで、それが美しさや個性になり「納得させる」圧になる。
次のページ>>でもここでひとつ、流すべきこととして、覚えておきたいことがある。  
18 件

キーワード

急上昇キーワード

新着記事

あなたへのおすすめ