ピープル
神崎恵「もう、メイク落としていいですか?」
26.Jun.2019

【神崎恵連載】vol.4「結婚って、なんですか」【もう、メイクを落としてもいいですか?】

vol.4「結婚って、なんですか」

焦り。

結婚についての質問や相談を多く受けます。離婚、シングルマザー、再婚を経験しているからか、恋愛の話を書くことが多いからか。いろいろな世代の結婚にまつわる話。中でも印象が濃いのは、
20代から30代にかけての結婚に対する思い。この世代の読者の方々と対談すると、結婚というワードが出てこないことのほうが少ない。

「結婚したいけれど相手がいない」

「結婚できないかもしれないと不安になる」

40代のわたしからみると、まだまだまだまだ未来は長くて、初々しくて、焦る理由なんて見つからないくらいなのに、と。ご本人たちの焦りを目の当たりにし、不思議な思いを感じます。

いちばん興味深いのが、「ずっと一緒にいたいひとがいるからそのひとと結婚したい」ではなく「結婚したいから相手を探す」というポイント。結婚までのアプローチは、ひとそれぞれあっていいもの。でも驚くほど多くの女の子たちが口を揃え、そう訴えるのはどうしてだろう? と思っていた。

不安定でストレスの多い今の時代、ひとりではなく、だれかと共に生きたいと思うのかもしれない。周りが結婚していくなかで、置いていかれる気がして不安になるからかもしれない。SNSでの他人が幸せに見えるからかもしれない。将来のことを思って不安になるのかもしれない。いろいろな理由を思い浮かべては、共感する思いと、でもやっぱり焦るには早すぎるのではないか? という思いが入り交じる。

***

そんな中、その答えを見つけたような出来事があった。20代をターゲットにしたあるマガジンの、結婚や仕事、恋愛、生き方についての特集の取材。いろいろと話をしていくなかで、わたしが「自分に飽きないよういろいろと進化を楽しむことを意識している」ということを言ったときのこと、
20代でもある編集者が「それです! 私たちが結婚したいのって、今の自分に飽きたんですよ」と、ずっと探していたものを発見したような口調で話しはじめた。「ひとりで生きるのも、今の自分も、もう飽きたから、新しい生き方を感じてみたいんですよ」と。ああ、なるほどな、と腑に落
ちた瞬間。

次のページは>>「何十年も自分を生きていると、自分に飽きる瞬間が幾度かくる。」

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