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12.Feb.2021

磯村勇斗「改めて綾野剛さんのお芝居にシビれました。やっぱり怪物だなって」『ヤクザと家族 The Family』

複雑な想いを抱える半グレ集団のリーダーを熱演

エリートサラリーマンに、極悪ヤンキーetc.毎回、毛色の違う役柄を巧みに体現する磯村勇斗さん。今度は憂いを帯びた半グレのリーダーを熱演。難易度の高いテーマ&役柄に挑み、今作で得たものは?
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【PROFILE】磯村勇斗

1992年9月11日生まれ。静岡県出身。2014年、俳優デビュー。最近の出演作は映画『新解釈・三國志』、ドラマ『恋する母たち』など。公開待機作に映画『東京リベンジャーズ』、『きのう何食べた?』がある。WOWOW『アクターズ・ショート・フィルム』では監督業にも挑戦。

芝居の原点に立ち返る 気づきの多い現場でした

現代ヤクザの実像と家族の愛を描く『ヤクザと家族 The Family』。血みどろの抗争にまみれた従来の任侠映画とは一線を画し、懸命に生きて愛した男たちのロマンと悲哀が描かれ、出演した磯村勇斗さんも「新しいヤクザ映画ができたと思う」と話す。

「『新聞記者』などを世に送り出してきた藤井道人監督ならではの着眼点というか。完成した作品を見て、ヤクザも一人の人間なんだというのを感じましたし、改めて綾野剛さんのお芝居にシビれました。やっぱり怪物だなって」

本作の主人公で、ヤクザ世界に身を投じる山本賢治を演じたのは綾野剛さん。磯村さんが演じた木村翼は山本を敬愛する、半グレ集団のリーダー格。山本という一人の男の生き様を未来へと繋ぐ重要な役どころでもある。

「翼は複雑な心境を抱えていて、気持ちを押し殺しながら生きている青年。単なるワルではないし、表現するのが難しい役柄だなと思いましたね」
撮影前には藤井監督、綾野さんと3人で食事へ。士気を高め、互いの距離を縮めたそう。さらに、賢治と翼の空気感を作り上げるための秘話も。

「翼が経営するバーでケン兄(山本)と話すシーンでは、『最低3テイクは撮りたい』と綾野さんが監督に言っていたという話をあとから聞いたんです。ケン兄と翼の関係性を築き上げるための要望だと思いますが、そうした役への向き合い方に俳優魂を感じました」

翼との共通点は、「土地の匂いを感じているところ(笑)」とハニかむ。

「映画の撮影が僕の出身地である静岡だったので、工場の煙突から立ち昇る煙やその風景は翼同様、僕も感じながら生きてきました。翼にあこがれる部分は、アニキと慕う人が困っていたら『僕が助けますよ』と躊躇(ちゅうちょ)なく言える素直さや愛情深さ。僕も欲しいですね」

難役を演じることに、クランクイン前には「一枚の壁が立ちはだかった感覚」と話されていたが、撮影を終え、公開を前にして今、思うことは——。

「壁を越えられたかは正直微妙ですが、気づきの多い現場だったと思います。藤井監督の演出、綾野さんや他のキャストの方々のお芝居を受けて、原点に一度戻った感じ。(相手の芝居を)ちゃんと受けて発するということが大事だと改めて知れたし、芝居に対する感度が変わりました。そういったことは今後も自分の中の軸に置いて、俳優業を続けていきたいと思っています」

INFORMATION

『ヤクザと家族 The Family』

絶賛公開中

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©2021『ヤクザと家族 The Family』製作委員会
自暴自棄になっていた少年期にヤクザの親分に拾われ、父子の契りを結んだ山本(綾野剛)は極道の世界で名を揚げていき、愛する家族も手にする。一方、暴対法の施行でヤクザを取り巻く状況も変わっていき-。1999年、2005年、2019年の3つの時代に亘るヤクザクロニクル。
撮影/田中舞 スタイリスト/齋藤良介 ヘア&メイク/佐藤友勝 取材・文/関川直子  ※再構成 with online編集部 
 
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