インタビュー【後編】にも道枝さん・福本さんらしいまっすぐな言葉が満載!
本作は「眠りにつくとその日一日の記憶を失ってしまう」という実在する難病・前向性健忘(ぜんこうせいけんぼう)を患ったヒロイン真織と、彼女を支えながら、自らのある秘密を抱え生きる高校生透とのラブストーリー。完成披露試写会に先駆けて行われたインタビューでは、作品への想いと共に撮影の思い出などをより詳細に語ってくれました。透明感いっぱいのふたりが共演するのは、ドラマ『消えた初恋』以来2度目! お互いの言葉にうんうんとうなづきつつ、時折照れたり、軽く突っこんだりしながら和やかに進んだインタビュー【後編】をお届けします。

デートシーンは全部アドリブ! 頭をフル回転させてのぞみました
そして実は、そんなふたりの「大切な今」であるデートシーンは、ほぼ台本なしのアドリブ撮影! 最も大切なシーンをフレッシュで若さ溢れるふたりの感性にまるごと委ねているからこそ、この作品は切ないほど生き生きとした輝きに満ちているのかもしれません。今回はそんなデートシーンのお話から聞いてみました。

道枝 どっちやったっけ? でもなんかまぁ……、
福本 う〜ん、流れのような(笑)。
道枝 そうそう、基本は普段会話している感じでやっていましたね。ただ、頭はフル回転でしたけど……(笑)。
福本 ね! 普通を装っていたけど、頭の中では「どうしよう、どうしよう」って(笑)。
道枝 そうそう、「どうする、どうする?」ってクルクルして(笑)。
福本 この後の展開とか、「何話そう?」みたいなことでね。
道枝 「間」が怖くて(笑)。台本が本当にまったくなかったんですよ。
福本 だから、「観覧車があるね!」みたいなこと言いながら、次は何があるかなって(笑)。
道枝 「高いね〜!」なんて言いつつも、だんだん引き出しがなくなっていって(笑)。
福本 そうそう。「楽しいね」「海キレイだね!」なんて言いながら、次は何があるかずっと考えてね。楽しかったんですけど……(笑)。
道枝 楽しかったんですけど、同時にそんな感じもあったよっていう(笑)。
福本 実は緊迫感があったという感じでしたね(笑)。