映画に重ねられる二人の青春時代の記憶は…

「青二塾という養成所に通っていたんですが、その授業が本当に楽しかったんです。声優の養成所ではありますが、“俳優”を育てる方針で、日本舞踊やモダンバレエ、声楽など体を使った授業が多かったんです。卒業公演も体で表現する舞台でした。そんな体験を一つも経験したことがない、まっさらな状態で入所していたので、やることすべてが新しく、面白くて。毎日夢中になっていました」

「大学の文化祭で、出席した後に時間があったので、友人と競馬にいったことがあります。ちゃんと出席はしているので悪いことではないんですけど、文化祭を抜け出して友人と遊ぶという……。そういうことのほうが、意外と記憶に残っています(笑)」
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インタビュー後編では、アフレコの様子や二人にとっての“ブルーサーマル”、そして30代になっての変化を伺った<3月17日更新>。
【Profile】
島﨑信長(しまざき・のぶなが)
榎木淳弥(えのき・じゅんや)
【Information】
映画『ブルーサーマル』
(あらすじ)
主人公の“つるたま”こと都留たまきは、サークル活動や恋愛で充実した普通の大学生に憧れて長崎から上京するが、入学早々に事故でグライダーを傷つけてしまい、その弁償のために“体育会航空部”の雑用係をすることに……。思い描いていた大学生活とはかけ離れた環境だったが、主将である倉持潤の操縦するグライダーで空の美しさに魅了され、空に恋をする。いつしか先輩の空知大介や同期と固い絆を結び、“充実した大学生活”を見つけていく。果たして、“空”に恋した彼女は、“幸せになれる風(=ブルーサーマル)”を掴まえることができるのか――。
原作:小沢かな『ブルーサーマル ―青凪大学体育会航空部―』(新潮社バンチコミックス刊)
監督:橘正紀
声の出演:堀田真由、島崎信長、榎木淳弥、小松未可子、小野大輔、他
配給:東映
(C)2022「ブルーサーマル」製作委員会
【島﨑さん】ジャケット/¥60500(meagratia)シャツ/¥26400(CULLNI)パンツ/¥42900(meagratia)
【榎木さん】スタイリスト私物