「プライベートでは、無口で陰キャラ。でもお酒を飲むと急に熱血に……(笑)」
“篠宮直哉”と自分

篠宮ほど完璧な人間はいないので、あまり思いつかないですが……(笑)。物語の後半、相手の福原幸多(曽田陵介)と一緒に時間を過ごすことによって、ちょっとずつ篠宮の心がほどけて、素の自分をどんどんさらけ出していきます。そういう気持ちの変化を演じていて、完璧な篠宮にも弱さはあって、人に壁を作って“完璧な自分”になりすましていた部分もあるんだろうなと思いました。そういう、人との距離感とか、自分を出しきれないところはすごく共感できますね。自分もどこか、人と1枚壁を作ってしまうところがあるので。
――はじめのころ、篠宮を演じるのにプレッシャーを感じていたのだとか。
キャラクターの紹介文に、クールなイケメンで、高身長で、人気者って書いてあって。正直、自分と違いすぎて(笑)。「僕でいいのかな?」って、何回も人に相談しました。だけど、身長はどうすることもできないとしても、自分とは違うキャラクターを演じられるのも、俳優としてのひとつの楽しみですし、新しい自分を発見できるいいチャンスかもと思って、チャレンジすることにしました!
――“自分とはちがう”ということだったのですが、実際の佐藤さんはどんなキャラクターですか?
人気者ではないですね(笑)。静かに周りを眺めているタイプです。友人といるときも、口数が多い方ではないけど、クールというほどかっこいいものじゃなくて、ただの陰キャラです(笑)。
――では、交友関係は“狭く深く”?
そうですね。こういう仕事をしているので、人と関わることが多い分、広くつき合いはありますが、その中でも、頻繁に会う人はごくわずかですね。僕が無口なので、一方的に喋ってくれるような友人が多いです。
――ということは、聞き手役になることがほとんどですか?
聞き手が多いですね。でも、お酒を飲むと饒舌になります(笑)。
――饒舌になるときは、どんなお話をしていますか?
演技のこと、歌うこと、グループのことがメインですね。仕事の話をすると止まらなくなっちゃって。「もっとこうした方がいい」とか、「将来こんなことしていこうぜ!」とか、熱血モードのスイッチが入ってしまうみたいなんです(笑)。だからお酒が深くなってくると、lolのメンバーには嫌がられます(笑)。