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いい男に会いたい!

歌舞伎界のホープ・市川染五郎と市川團子を支える父の言葉

歌舞伎界の未来を担う若きスター、市川染五郎さんと市川團子さんの登場です! 同じく歌舞伎俳優の松本幸四郎さんを父にもつ染五郎さんは「高麗屋」の、市川中車(=俳優・香川照之)さんを父にもつ團子さんは「澤瀉屋(おもだかや)」の名跡を継ぎ、代々受け継がれてきた“芸”を学んで磨く日々を過ごすお二人。8月は、東京・歌舞伎座の『八月花形歌舞伎』で、息の合った舞台を見せてくれました。その約1カ月にわたる公演も、いよいよ千穐楽を迎えました。今回は物静かな染五郎さんと大らかで明るい團子さんお二人の普段の様子や、役者の先輩であるお父様のことなどを伺ってみました。

初共演の思い出は「塩ラーメン」と「カツカレー」

――お二人は通っている学校が同じで、普段も顔を合わせことがよくあるそうですが、染五郎さんは團子さんを名前で呼ばないのだとか?

染五郎 はい、「あの〜」とか「ねえ」などと声をかけています。

團子 ここ6年くらい、名前で呼ばれていないんじゃないでしょうか。

染五郎 名前で呼んだことはないです。

團子 その意味では僕はもうずっと片想いしてますね、いっくん(染五郎さんの愛称)に。でも、そうは言っても、歌舞伎の世界で一番仲がいいです。稽古をしているときも「こんなことを言っていいのかな」と気にすることもなく、何でも言い合えるのが嬉しいです。学校では、なぜか登校時間が大体一緒です。

染五郎 はい、階段などですれ違います。

團子 いっくんからは絶対に話しかけてきませんが、内心では嬉しいと思ってますよね(笑)?(隣の染五郎さんを見る)


――初共演は染五郎さんが小学3年生、團子さんが小学4年生のときでした(『春興鏡獅子』の胡蝶の精役)。どんなことを覚えてますか?

染五郎 同世代の人とそれまで共演したことがなかったので、正直なところ「こんな人が同世代にいたんだ」と思いました。稽古を始める前に、学校で会ったのが最初でしたが、そのときも声をかけてきてくれて、「がんばろう」と言ってくれたことを覚えています。

團子 舞台に出る直前、(舞台袖で)台の上に乗って待っている間に、お互いがよく間違える箇所を毎日確認していましたね。そういう瞬間を今でも鮮明に覚えています。

染五郎 あのときは、1ヵ月以上前から二人で稽古を始めました。初日の幕が開いてからは、楽屋の廊下を走り回ったり、風呂で遊んだりしてましたね。

團子 幸四郎さんには毎日劇場の食堂に連れていってもらってましたよね。三人がそれぞれ、いつも同じメニューを食べて。いっくんは……、塩ラーメン!

染五郎 はい、塩ラーメンです。(團子さんは)カツカレー。
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