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「いつか俳優を辞めるだろうと思っていた」――高杉真宙の転機となった“特別な作品”とは

2009年にデビューして以降、若手実力派俳優として映画やドラマ、舞台と幅広く活躍する高杉真宙さん。今年4月にはデビューから所属した事務所を契約満了をもって退所し、株式会社POSTERSを設立。新たな一歩を踏み出したばかりの高杉さんだが、彼の大好きなものの一つといえば……「漫画」である。

webサイト「幻冬舎plus」での連載をまとめた1stフォトエッセイ『僕の一部。』(幻冬舎)では、寄せられたお悩みに対して“処方箋”となるおすすめの漫画作品を紹介。その作品を通し、高杉さん自身の経験や考えを巡らせつつ、回答をしている。

そんな彼に、1stフォトエッセイの感想から転機となった作品、さらに今注目の漫画まで、たっぷりとお話を伺った。第2回目となる今回は、転機となった作品などについて。
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【これまでのインタビューはこちら】

映画『ぼんとリンちゃん』が僕の原点で、いつまで経っても特別な作品

――インスタライブで「特別な作品はありますか?」というファンの方からの質問に、映画『ぼんとリンちゃん』と答えていらっしゃいましたけど、どういうところが特別なんですか?

高杉真宙さん(以下、高杉) そうですね……。現場が特別だった、というのもありますね。僕、『ぼんリン』に出会うまでは役者をすること自体にそれほどの執着がなくて。楽しいって思ったこともあんまりなかったんです。

――デビューは2009年で、『ぼんリン』公開が2014年だから、約5年くらい。

高杉 つらかった、ってわけでもないけれど、スカウトされて、流れるまま俳優をやることになったって感じで。そもそも僕、小さいころからアニメばかり観ていて、ドラマや映画には全然触れてこなかったから、俳優っていう仕事自体ピンときてなかったんですよね……。この話をするときに、よくたとえとして出すのは舞妓さんなんですけど。
――ああ、存在はわかるし、ぼんやりイメージはできるけど、実態はよくつかめない。

高杉 そうなんです。やるからにはちゃんとしないと周りに迷惑がかかるし、頑張っていればやりがいも見つかるかもしれないって自分なりに必死で取り組んでいたものの、いつか辞めるだろうなとも思っていた。そんなとき『ぼんリン』に出会って、演じることのおもしろさを教えてもらったんです。

――それは、どういうところで?

高杉 演技に対するアプローチというか……演じる人はどんなキャラクターで、どういう背景があるのか、自分なりに考えてつくりあげていく作業のおもしろさ、ですかね。そのとき学んだことが今も役作りをするうえでのベースになってます。それから、作品はスタッフと演者のみんなでつくりあげていくからこそおもしろいんだ、という大切なことも教えてもらいました。あわせて10人くらいしかいない小規模映画だったから、なおさら楽しかったのかもしれないですね。いつまで経っても、あそこが僕の原点です。
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