ピープル
あの人に会いたい!

古川琴音 「ひとりの大人としてどうこれから生きていけばいいのか」漠然とした不安は常にある

家族、仕事、自分自身……自分の軸はどこにあるのだろう

pattern_1
2月3日に公開する映画『スクロール』で古川さんは、社会に絶望する<僕>に共感し、特別な自分になりたいと願う<私>を演じる。何者にもなれない若者の姿は、もがいている人にとっては痛々しく、“いっぱしの大人”には美しく映る。

「映画『スクロール』は、何を大切に生きていきたいんだっけ、どんなことをやりたいんだっけと、考えるきっかけを与えてくれました。家族・仕事・自分自身の気持ち何を大切にするのか、人それぞれいろいろな軸があると思います。日々生きていると忘れがちで、目の前の環境に流されてしまうこともたくさんあり、忙しくて考える余裕さえなくなって、いつも自分の軸に立ち返るのは難しいことだと思いました。でも『スクロール』は、その自分の軸が積み重なっていくことで人生になるんだということに気付かせてくれました」
pattern_1
監督・脚本・編集を務めた清水康彦さんは、本作を1回だけでなく、2回3回と観てほしいとコメントを残している。その思いを古川さんはどう受け止めているのか。

「私は『スクロール』を観た時に、物語に完全に没頭するわけではなくて、どこか自分の過去と照らし合わせながら、映画の映像と自分の過去の映像がリンクするような感覚でした。映画を観る時期や自分を取り巻く環境、立場によって感じ方が変わると思うので、まさに清水さんのコメント通りで、1年後、5年後、10年後と何度でも振り返って観てほしいです」

古川琴音/Kotone Furukawa

1996年10月25日生まれ。神奈川県出身。2018年俳優デビュー。主な出演作は、映画『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』『十二人の死にたい子どもたち』『偶然と想像』『花束みたいな恋をした』、ドラマ『この恋あたためますか』『コントが始まる』など。待機作に大河ドラマ『どうする家康』や映画『みなに幸あれ』などがある。

映画『スクロール』2月3日(金)TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開

監督:清水康彦
出演:北村匠海、中川大志、松岡茉優、古川琴音
©橋爪駿輝/講談社 ©2023映画『スクロール』製作委員会
学生時代に友だちだった〈僕〉とユウスケのもとに、友人の森が自殺したという報せが届く。就職はしたものの上司からすべてを否定され、「この社会で夢など見てはいけない」とSNSに想いをアップすることで何とか自分を保っていた〈僕〉と、毎日が楽しければそれでいいと刹那的に生きてきたユウスケ。森の死をきっかけに“生きること・愛すること”を見つめ直す二人に、〈僕〉の書き込みに共鳴し特別な自分になりたいと願う〈私〉と、ユウスケとの結婚がからっぽな心を満たしてくれると信じる菜穂の時間が交錯していく。⻘春の出口に立った4人が見つけた、きらめく明日への入口とは──?
【衣装】白天竺カットソー ¥9900 / フラデリ
ボレロニット ¥13200 ツータックパンツ ¥11000 / ラベルエチュード(全てHarumi Showroom)

【お問い合わせ先】
フラデリ06-6344-6222
ラベルエチュード labelleetude.info@auntierosa.com
撮影/表口光隆 スタイリスト/藤井牧子 ヘアメイク/伏屋陽子(ESPER) 取材・文/長浜優奈
27 件

キーワード

急上昇キーワード

新着記事

あなたへのおすすめ