これは劇場で観ないともったいない! 迫力に圧倒された

と、思うでしょう? 僕も「やっとわかってくれる人が!」と思ったのに、キャスティングを担当された方は、僕が車好きだって知らなかったみたいで。確かにオファーをいただいた当時は、まだ今ほど趣味の話をしていなかったので、知らなくても仕方ないんですが、なんでオファーしたんだ!? ってびっくりしました(笑)。
――そうだったんですね! でも制作側からしてみたら嬉しい誤算ですよね。下山監督は、ドリフト訓練が始まると、軽々とドリフトを披露した野村さんに驚かれたとか。
競技を見るのも、自分でやってみるのも、もともと好きだったんです。ドリフトって、車がとんでもない動きをして唸るのがめちゃくちゃおもしろいんですよ。一歩間違えれば大怪我するかもしれないスリルに身を委ねながら、怪我をしないように技術と精神力で制御して、他では味わったことのないG(重力)を感じながら車を走らせる。それを体感しているからこそ余計に、とんでもないスピードで技術を競い合うプロレーサーの方々はかっこいいと思います。
スタントとして参加されているのが、プロレーサーの方々ばかりですからね。しかも監修は、世界で活躍するドリキン(ドリフト・キング)の土屋圭市さん。完成した映画を劇場で観たときは、爆音はもちろん、オイルや煙のにおいまで伝わってきそうな迫力に圧倒されました。これは劇場で観ないともったいないと思います。