間違いなく転機となった、ドラマ『君の花になる』

間違いなく、僕の転機となる作品になりました。あらためて作品作りの楽しさに気付けましたし、初めてグループ活動を経験したことで、より“仲間感”を感じたんです。もしも、自分が何か間違ったことをしてしまったら、メンバーに迷惑をかけてしまうというマインドも常に持っていたので、より意識も高くなりました。
――8LOOMのメンバーとして、お芝居だけでなく、パフォーマンスもしなくてはならないとなると、かなり大変だったのではないでしょうか。
以前、『騎士竜戦隊リュウソウジャー』に出演した時に、キャラクターソングに挑戦したことはありましたが、本格的なダンスと歌は初体験だったので、最初はかなり大変でした。ただ、僕自身、歌うことが大好きだったことが唯一の救いでしたね。
そうなんです。各グループのダンス担当のような子たちが集まっていて、どうしていいかわからなくて……! さらに、メンバーの中では僕が最年長だったので、みんなのことをまとめなくちゃいけないのかなと思っていたんですが、実際に練習をし始めたら、それぞれが歌やダンス、お芝居など得意なところで引っ張ってくれて、本当に助かりました。でも、今となっては、歌もダンスも本当に楽しいんです。最初の苦労があった分、ライブが出来ることも嬉しいですし、あの大変さを経験していないと、今ほどの充実感は得られないと思うので、すごくいい経験だったと思います。そういえば、未経験組は僕と(高橋)文哉しかいなかったので、よくふたりで練習していました。あらためて振り返ると、……終わりたくないですね。
――ドラマを見ている側としても、解散してほしくないと心から思います。
そのようなコメントをたくさん頂けるのは本当に嬉しいですね。残り短いですが、大事に演じなくちゃなって思うんです。最終回のシーンは、実際にライブをしながら収録をするんですよ。でも、正直ライブの時は、役を演じるというよりその瞬間を楽しもう!というシンプルな想いで臨んでるので、綱啓永の脳内に、全力で楽しんだ記憶が残るといいなと思っています。