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「皆さんの前で、裸になっている気分です」 ジェジュンのルーツを辿るドキュメンタリー映画ができるまで

踏み込んだ質問にも正直に答えられたのは 監督が友人だったから

7月2日に公開される映画「ジェジュン:オン・ザ・ロード」は、日韓で活躍するアーティスト・ジェジュンのこれまでの人生を辿るドキュメンタリーだ。ジェジュンの現在の創作活動や趣味、仲間とのくつろぎの時間などに密着し、一人の人間としての葛藤についてインタビューしたのは、イ・ジェハン監督。イ・ジェハン監督の「私の頭の中の消しゴム」は、ジェジュン自身が人生で最も影響を受けた映画の一つだという。

映画の中でジェジュンは、4000ウォンを握りしめて歌手になることを夢見てソウル行きのバスに乗ったこと、自身の複雑な生い立ち、かつて一緒に活動していた仲間についてなど、彼の人生で起こったあらゆる出来事について言及している。これまで語られることのなかった一人の青年として、またアーティストとしての葛藤が、美しい映像や音楽と相まって、胸に迫ってくる。

「イ・ジェハン監督とは、今回の映画を撮るずっと前から、友人としてよく食事をご一緒する関係でした。アーティストになってからできた友人の中でも特に距離の近い、なんでも話せる相手だと思っていたんですが、この映画の撮影で、それこそ僕の生い立ちからグループでの活動のことまで、いろんな質問をされて。僕のすべてを100だとしたら、そのうちの20ぐらいまでしか伝えられていなかったことがわかりました(笑)。18年間、マスコミの人から聞かれたことも、ファンの皆さんに伝えたこともないところにまで踏み込んだ質問が多くて、仕事だという意識で応じていたら答えられなかったかも。監督とは友人として長い時間を過ごしてきたから、答えられたことがたくさんありました」
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人生の全てを賭けて、地元から抜け出したいと思った

ジェジュンが監督の前で語ったありのままの自分。それは、膨大な長さの映像になった。
かなり踏み込んだ話をしたので、特に僕の生い立ちのことや子供の頃の話は、『そうなんだ』とビックリする方も多いと思います。15歳まで僕が育った街は、とても小さくて、大人になるまでそこにいたら、そのままこの広い世界で蟻のようにちっぽけな存在で終わってしまいそうで怖かった。だから、人生の全てを賭けて、地元から抜け出したいと思ったんです。でも、子供だったので、ソウルに出ていくだけのお金も勇気もなかった。映画の中で、4000ウォン……日本円に換算すると400円ぐらいですよね。それは地元からソウルまで行けるバスの料金なんですが、4000ウォンを握りしめて勇気を振り絞ってバスに乗ったエピソードが登場します。あの4000ウォンがなければ今の僕はなかった」

地元を出てからも、ジェジュンはたくさんの壁にぶつかった。ソウルに出たところでお金はなく、生活するだけで精一杯の日々。それでも、「あの時の経験が僕を強くさせた」とジェジュンは振り返る。

「正直、16歳のときは、『夢なんて叶わないんじゃないか』と諦めそうになったこともありました。生活するだけでも大変なのに、どうやったら夢を叶えられるんだろうと。でも、家族に『つらい』と愚痴を言うこともできなかったし、当時は、事務所の人にも相談できなかった。何百回も諦めようとしていましたね、あの頃は。でも、そうやって孤独な時期を乗り越えたから、強くなれたのかなとも思うんです
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