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川崎鷹也「この人と結婚して良かった」――会社員を辞めて音楽への専念を決断した理由、そして新曲「Answer」に込めた想い

2020年夏、TikTokをきっかけに「魔法の絨毯」が注目を集めた、栃木県出身・1995年生まれのシンガーソングライター、川崎鷹也さん。お付き合いをしていた頃の奥様への不器用な愛を真摯に綴った「魔法の絨毯」は若者から多くの支持を集め、2021年に入ってからはさらにメディア露出が増えたことで、老若男女問わず多くの人の心を掴んでいます。

インタビュー第一回目では、挫折からスタートし、自分を追い込んで練習に打ち込んだ専門学校時代のお話や、卒業後の下積み生活について伺いましたが、今回は会社員と音楽活動を兼業していた話から、新曲「Answer」に込めた想いまで。

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音楽一本にすると踏み切れたのは、奥さんの存在がなによりも大きい

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――2020年夏、TikTokをきっかけに「魔法の絨毯」が注目を集めました。それからすぐお勤めになっていた会社に退職届を出したとのことですが、こちらにはいつ入社なさったのでしょう?

川崎鷹也さん(以下、川崎) 2018年の3月ですね。

――となると2018年は、インディーズデビュー、奥様とご結婚、就職と、動きの多い1年だったんですね。

川崎 ああ、たしかに。言われてみるとそうですね。ずっとパチンコ屋でバイトしている僕を見かねて、シンガーソングライター仲間が「お前そろそろちゃんとしたほうがいいよ。俺が働いている会社受けてみない?」と声を掛けてくれたことがきっかけで就職を決めて。

――なんて優しいお仲間さん。となると音楽活動には寛容な会社ということですね。

川崎 クリエイティブな活動と兼業している社員が多かったんじゃないかな。面接で音楽の話しかしなかった俺が通ってるんで(笑)。

――(笑)。二足の草鞋をするうえで欠かせないこととはどんなことでしたか?

川崎 じつは二足という感覚がなくて。……僕にとっては全部つながっていることが重要だったんですよ。

――「全部つながっている」?

川崎 僕、仕事とプライベートをまったく分けてないんですよ。プライベートで感じていること、沸き上がった感情が音楽になっていくので、分けるという概念がないんです。この記事を読んでいる方も、生活でうれしいことがあったら仕事を頑張れることがあると思うんですけど、それと同じなんですよね。はたから見れば二足の草鞋だけど、仕事先で接した人と話したことや、仕事を通して学んだことが、音楽はもちろん音楽活動で知り合った人との話し方にも直結して。会社での仕事と音楽活動のバランスがしっかり取れていたんです。
――名残惜しくてなかなかその場を離れられない気持ちになることは多いですが、川崎さんは地元を離れることも、会社をお辞めになるのも、すごく思い切りがいいというか、決断が早いと思ったんです。その勇気はどこから出てくるのでしょう?

川崎 仕事を辞めるときはめちゃめちゃ勇気が必要でしたね……。やっぱり結婚してるし子どももいるし、会社になんの不満もなかったんです。でも「魔法の絨毯」が注目を浴びてから、音楽活動にまつわる仕事が増えていって、会社に行く時間が取れなくなって。会社のみんなはずっと「早く音楽で食っていけるようになってよ」と思ってくれていて、上司は入社時からよく「最近音楽活動どうなの?」とか「明日ライブあるなら休めよ」と言ってくれていて――そういう人たちに恩返しをしたいと思ったんです。

――その「恩返し」をするためにも会社を辞めようと思われた、ということですね。

川崎 そうです。それで奥さんに「会社辞めようと思うんだけど」と言ったら、二つ返事で「うん、いいんじゃない」って。驚いて「本当にいいの?」と聞き返したら、「もしうまくいかないことがあったら支えるし」とも言ってくれて。それを聞いて「たとえ何か起こっても、この人と一緒にいれば大丈夫か」と改めて思ったし、安心したんです。高校の頃からこういう人だったな、この人と結婚して良かったなと思いましたね。踏み切れたのは、奥さんの存在がなによりも大きいです。会社は今でも遊びに行ったりするし、働いている時の経験は音楽活動に生かされているし、故郷のひとつみたいな場所ですね。
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