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俳優・板垣李光人が愛する『クレヨンしんちゃん』、憧れの原恵一監督との出会い【vol.3】

大好きな劇場アニメというジャンルで初めての声優「とにかく難しかった」

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「ひとくちに“芝居”と言っても、役者と声優とでは想像以上に差がありました」と語るのは、俳優・板垣李光人さん。映画『かがみの孤城』(監督・原恵一/原作・辻村深月)で声優に初挑戦し、優しく落ち着きのある中学生男子・スバル役を演じている。今回は、12月23日公開の映画『かがみの孤城』について、初めて声優に挑戦した感想や現場の様子、作品への想いなどをたっぷりとうかがった。
「普段の芝居は動きありきで声を出しているので、ひたすらマイクの前に立ち、多少のジェスチャーがあるとはいえ、声だけで演じるのはとても大変でした。基本的にアフレコも1人だったので、心細かったですし、時には相手のセリフがまだ入っていない状態で、掛け合いを想像して声を入れたりとか……やっぱり、同じ“芝居”ではありますけど、アプローチの仕方が全然違いすぎて、とにかく難しかったです」
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とはいえ、そこは根っからのアニメ好きの板垣さん。俳優とは異なる声優の大変さについてはある程度覚悟はしていたそう。それに、機会があればチャレンジしたいと思っていた劇場アニメの声優の仕事を今回務めることができたことについては一段落とみているそうだ。しかし、今となっては「本音を言えば、やり直したいです(笑)」と冗談交じりに振り返る気持ちもあるのだとか。アフレコの現場では、監督がOKを出せば基本的にOKとなる。今回、板垣さんが、自らの声がどのように入っているのかを確認できたのは試写用のラッシュが完成した後だった。もちろん監督がOKしているのだからOKだというのはわかる。でも板垣さんは、何もかも初めての体験の中で、声の芝居についてポイントを掴んだのが監督からOKをもらった時よりもずっと後だったようだ。しかし、決して悔やんでいるわけではなく、今回のことで確かな収穫と経験値を得たからこその思い……だからこそ「機会があれば、また挑戦させていただきたいです」と板垣さんは前を向く。
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