こんな役もやっていたの!? 未視聴のファンはぜひチェック!

数多くの人気作品に出演してきたサンヨプさんにとって、ドラマ『シグナル』(2016年)は1つの転機だったそう。このドラマで、サンヨプさんは初めて恐ろしい殺人鬼の役を演じた。
「『シグナル』には感謝しています。仰る通り、殺人鬼というのはそれまで私がやったことがない役でした。それまでになかっただけに、新しく見てくださる方もたくさんいらっしゃった。なので、この役を演じさせていただいたことについてはとても感謝しています。自分でも演技の幅を広げることができたかなと思います。実際、『シグナル』以降、悪役としても私のことを検討し、オファーしていただけるようになったと思います」
また、2020年のドラマ『平日午後3時の恋人たち』では、人妻との不倫におぼれる男を演じ、ここでも演技の幅が広がったという。このドラマでサンヨプさんがこだわったのが、表情や体の動作に頼らない「目による演技」。目で気持ちを表現することは、ご自身的にも成功だったそうだ。

『スラムダンク』に『ポケモンGO』!? 日本の作品で好きなもの

「日本の俳優で好きなのは、木村拓哉さん。好きな日本のドラマは木村さん主演の『プライド』(2004年)ですね。アイスホッケーチームの物語です。木村さんは、もし機会があれば共演したいです。会えるなら走って行きます(笑)。年齢を重ねてもなんであんなにカッコイイままでいられるのか、教えてほしい」
スポーツを扱う作品と言えば、日本の漫画『スラムダンク』も大好きなんだとか。『スラムダンク』は韓国では90年代にテレビアニメが放送され、原作漫画も韓国語に翻訳されて大ヒットとなった。サンヨプさんにとっては、まさにドンピシャ世代と言える。
「『スラムダンク』は好きですね。私が高校時代に手にした漫画で、いまだに手放せません。最新の映画『THE FIRST SLAM DUNK』も見ました。高校のバスケットボール部の話なのですが、登場人物全員が主人公みたいになれる部分が魅力的で、すごいなと思います。今回の映画では、宮城リョータ(韓国版名:ソン・テソプ)のパーソナルな部分が描かれていたので、すごく面白かった。
ほかに好きな日本の作品は……たくさんあってなかなか絞り切れないですね。ゲームでは『ポケモン』が好きです。実は今も『ポケモンGO』をやっています。日本に来てからも早速捕まえました(笑)」
『ポケモンGO』とは、位置情報を使って現実とリンクしたMAPでポケモンを捕まえたり、バトルしたりできるゲーム。アジアはもちろん、南北アメリカ、ヨーロッパ、アフリカ、中東にいたるまで、世界中のMAPに対応している。ちなみにサンヨプさんが1番好きなポケモンはピカチュウ。「以前からずっと好きなんですよ。かわいくて愛らしいんです、あまりにも」。そう語るサンヨプさんは、どこかピカチュウに似ているというか通じるところがあると感じた。チャーミングで愛嬌があって、スター性があって、人気もあるところなど特に……。そうご本人に伝えると「嬉しいですし、光栄です。ありがとうございます(笑)」。