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西野亮廣「元々エンタメで世界を取るっていうことを決めていた」

『おいしい』っておいしい?

人生は山あり谷あり。「無難に生きる」ことが激ムズであることが証明された2020年を経て、これから私たちはどんな戦略で幸せを目指すべきでしょうか?

せっかくなら「やりたいこと」に挑戦してみる? それとも「収入重視」にシフトチェンジする?

何を“おいしい”と思うかは人それぞれだけど、そこがブレない人って、辛酸を舐めることすらも前向きに捉えています。今回は、独自の立ち位置を確立して活躍している方々の生き方から“おいしい”を抽出してみました。

あなたの人生にスパイスを。アレンジはご自由に♪

絵本作家・映画監督 西野亮廣 『理詰め』is おいしい?

夢は“ウォルト・ディズニー”越え。大きな目標を明確に公言したり、ギブアンドテイクして仲間を集めたりできる人はなかなかいない。果たして、これらは行き当たりばったりなのか、入念に練られた策なのか。
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僕は、エンタメで世界を取りに行く

映画化が決定した『えんとつ町のプペル』。ところが2020年、コロナ禍で大きく計画が狂う。

「映画に足を運んでいただくためのイベントとかを色々用意してたんですけど、それ全部白紙になったんですよ。この大勝負の年に100年に一度のウイルスがくるっていうのは、これはなんなんだろうって、試されてる感じがしました。

『映画 えんとつ町のプペル』は厚い煙に覆われた星の見えない町が舞台で、夢も希望もない中で主人公たちが奮闘するストーリーなんですね。そういう中で頑張ろうよって伝えているこの作品の作り手が、現実のコロナ禍の状況の中で踏ん張らなかったら辻褄(つじつま)が合わない。

だから、この世界的な危機の中で僕たちが、大変な思いをしながら作品を頑張って届けて、やればできるっていうことを見せよう、と。3月くらいの段階で延期の提案もあったんですが、今年公開することに意味があるので。2020年に公開っていうのは揺るぎませんでした」
芸人としての成功を収めてなお、なぜ映画を作りたかったのか?

「元々エンタメで世界を取るっていうことを決めていたからです。漫才も好きなんですけど、日本語に依存している漫才だと海外には持っていけないじゃないですか。でも映画なら、翻訳すれば世界で勝負できる。世界を取れる乗り物に乗る必要があったので、映画っていうのは外せなかったです」

好きなことを突き詰め、人や経済を回す西野さんのように生きようとした時、まずやっておくべきことは?

「ちょっと真面目な話になるんですが、お金の勉強ですね。多くの人は、労働の対価としてお金を“もらう”スタイルだと思うんですが、それだと最終的に決定権を持てないんですよ。自由を手に入れようと思ったら、お金を“もらう”のではなく、“作る”。

このアイデアを掛け合わせたらこうなるよねとか、お金を作る側にならないと、雇用主の気分で自分たちの運命が決められてしまうから。それに、お金の勉強をしないまま社会に出ると、制限されることも増えますよね。

例えば、『今月お金ないから出掛けるのやめよう』とか。人生の選択肢が制限されるし、“おいしい”もきっと減ってしまうはずで、そこはちゃんと勉強されるともっといいかなって思います」
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