ビビッドなヘアカラーが似合う者もいれば、爽やかな黒髪青年もいる。繊細そうな王子様も、筋肉自慢の兄貴もいる。バラバラなのはキャラだけじゃなくて、歩んできた道のりも違う。「スターになりたい」という夢だけが同じだった。
多様な個性が濃密に混ざり合うと、見たことがないような奇跡が起きる。2枚のシングルで示された無限大の可能性は、ステイホーム期間を経て加速度的に広がっていた。この11人が、国民の希望に呼応して輝きを増す流星群となる。
【JO1インタビュー】君と一緒に……その気持ちが限界を超える原動力になる
11月25日には、満を持してJO1のファーストアルバム「The STAR」が発売に。全19もの楽曲に、短期間で急成長した証が刻まれている。
金城 「韓国の作曲チームの方々が、毎回、自分たちのレベルをはるかに超えた楽曲を提示してくれるんです。余裕で収録が終わった曲はひとつもない」
佐藤 「歌に関しては、いつも自分の音域の限界を試される感覚ですね」
與那城 「しかも面白いのが、個々が得意そうなパートではなく、あえて苦手そうなパートが割り振られるんですよ」
佐藤 「RPGのゲームみたいな感覚で、新曲に出会うたびに経験値が上がって新しい魔法が使えるというか。僕はそう思って楽しんでいます(笑)」
川西 「僕の場合はなかなか高音が理想通りに出せなくて……壁に直面することもありました。でも、自分なら絶対に何でもできると信じているし、全部を完璧にやりたい。歌もダンスも、何でも。それをできるやつが、一番かっこいいって思っているので」
普段は仲が良くても、基本的に全員が負けず嫌い。お互いにライバル意識を持っているのは明らかだ。
鶴房 「いつもレコーディングが終わった後に自分たちの曲を聴くと、めっちゃ上手くなっていることに驚くんですよ。ダンスも、毎回覚えが早くなっている。全員の成長速度がバケモノじみていると思うし、油断するとどんどん先に行かれちゃうなって。そういう部分は一緒にいて少し怖いくらいです」
河野 「つまり僕たちの可能性は無限大! マジで無限大なんですよ!」
川西 「もう、うるさいな(笑)」
冗談で言っているわけじゃない。最年少ながらデビューシングルの表題曲「無限大」でセンターを務めた豆原さんがグループの意志を代弁する。
豆原 「あの曲で僕が好きなのは『大勢から無視 思い出すよ ふと 俺のことが見える? 追い越せないだろう』というラップ詞です。夢を語っても見向きもされなかった過去があっても、自分たちを信じて突き進めば、誰も追い越せない存在になれるという意味だと思っていて。まだ道の途中だけど、もっと活躍して、もっと有名になって、数年後に改めて自信満々でパフォーマンスしたいなと。それがファンの方々への恩返しになると思っています」
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