わたしが27歳だったころ。
【漫画家】武内直子先生 SPECIAL インタビュー Vol.1
女が「働く」ということ
真面目少女で高3で医大志望でしたが、漫画にどっぷりハマり成績が落ち、『医大へ行かないなら開業医の息子と見合いをさせるので薬剤師になれ』と母(笑)。理系科目と実験は好きで大学も楽しかった。でも大学2年でデビューして依頼されて原稿を描いたり打ち合わせが新鮮で楽しくて。編集さんから学んだり色々な所へ連れていってもらったり可愛がって頂いた。漫画家の世界がどんどん面白そうな世界に見えた。いつも面白そうで楽しそうな道を選んできた人生で。いつのまにか漫画家になっていました。
しかし、先生の描くキャラクターたちは守られるだけの存在ではありません。女性たちや読者の女の子たちに向けてのメッセージや今後の女性像のイメージなどをお持ちだったのでしょうか。
作中にもそんなメッセージをちりばめました。そして感情も行動も自分に正直で自由であるべきで、1つの決めた形だけでなく、あらゆる面もあってよいと。弱くて強い、戦うし惰眠もむさぼる、聖女であり悪女。男を求めたり突き放したりおバカな時も賢くもある、ブレない信条を1つ持ちあとはフレキシブルに変わりながら生きていく。小さな頃くり返し読んだ、70年代の少女漫画のキャラクターが「美少女戦士セーラームーン」の連載が開始された当時、 生き生きとそんな感じで影響を受けました。