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菅野美穂「27歳の自分に会えたら『“正しいこと”より“優しいこと”が尊いって気づくようになっていくからね』って言いたい」【わたしが27歳だったころ】

ちょうどその頃、現在の事務所に移籍したんです。それを機にスケジュールの立て方も随分変わりました。今年は大きい仕事を何本やって、その合間にお休みを入れて旅をする、と事務所に相談しながらオンとオフを長いスパンで計画できる環境になっていきました。その頃から仕事に対する責任意識も変わった気がします。

ヨガを始めたのもこの頃。お世話になっていた監督に勧められて何気なく始めてから、気がつけばもう15年くらい。当の本人は「俺そんなこと言った?」って笑っていましたが、たまたまのタイミングだったんでしょうね。

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いざ30歳を迎えてみると気が抜けちゃうほど何にも変わりませんでした(笑)。それまでの気負いがぽんとはじけて、急に楽になったような感じでした。仕事を辞めたいとか、向き不向きで悩んだことはなかったなぁ。

15歳で仕事を始めた時には聞いてなかったんだけど(笑)、この仕事は、辞めたところで簡単にリセットできるわけでもない、特殊な仕事なんですよね。それは結果的に幸せなことだったのかもしれません。

だからと言ってこれが天職!と思えたわけではなく、ただただ、憧れの先輩たちの背中を追って、いつかあんな風になれたらいいなと思いながら、修業を重ねている日々です。

読者の皆さんも、きっといろいろ悩んでいると思います。仕事に邁進する人生もいいと思うし、結婚するのもしないのも、子どもを産むのも産まないのも、さまざまな選択肢の中で、何を選ぶにも理由を問われるような時代。でもどれを選んだってその時の自分が選んだ正しい答えなんだと思います。

私自身は、37歳で子供を産んだのは遅かったかなと思います。どうしてみんなこんなに大変だって教えてくれなかったの!って思うけれど(笑)、それまでの人生で選んできた自分の道に、やっぱり後悔はありません。
今もし、27歳の自分に会えたとしたら? もうあの頃の気持ちはほとんど別人のことみたいで思い出せないけど、ひとこと伝えるとしたら「この先、“正しいこと”より“優しいこと”が尊いって気づくようになっていくからね」って言いたいかな。

なぁんて、実際は毎日子供たちに怒りすぎて、怒り疲れているのですが(笑)。当時の私が今の私を見たら「そんなに怒る人だっけ?」って聞かれそう(笑)。もっと優しく言えればいいのに。これが現実ですね(笑)。
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「最近はもっぱら子育て中心。4歳と1歳の子を抱えて、年がら年中怒ったり笑ったり忙しい。服だってずっとスウェットだし(笑)。こんな自分になるなんて本当に27歳の時には想像できなかったな」

《当時のわたし》

初めて時代劇に挑戦したのが26歳の頃。当時は本当に忙しくて、実はあの頃のインタビューコメントを今読んでも、自分の言葉とは思えないほど遠い記憶なんです(笑)。

「20代はヨーイドンの競走、30歳すぎたら生き残ればいいだけ!」と当時のオーナーに言われたのですが、あの無我夢中の競走の時代があってこそ、成長もできたんじゃないかなと思います。30歳からはその余韻で走れました(笑)。
撮影/来家祐介(aosora) スタイリスト/青木千加子 ヘア&メイク/北 一騎(Permanent) 取材・文/吉野ユリ子 ※再構成 with online編集部 ※商品情報はwith2020年10月号発売時点のものです。
 
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