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長澤まさみ「年齢を重ねるにつれて、『まあ、いいか』と思えるように」大人になって変化したこと

二十数年というキャリアを積み重ね、輝かしい評価を何度も手にしてきた。ちょうど30代の折返しを迎えている長澤まさみさんは、今もなお挑戦を止めない。一人の働く女性として軸としているもの、その心のあり方とは――。

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淡々と頑張るほうが自分の性格的には向いている

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――長澤さんが携わる作品は、年齢を重ねるごとに多岐にわたっているような印象を受けます。今、仕事をする上で一番大切な“軸”としているものは?

淡々とやる、ことでしょうか。例えば、今回のコントドラマ『松尾スズキと30分強の女優』にしても、現場の空気に飲まれて楽しくなってしまうと、後からちょっと落ち込むことが多いんです。淡々と頑張るほうが自分の性格的には向いていて、ちょっと素っ気なく感じられてしまうかもしれないけど、いい芝居ができた方がみんなのためになる。以前は、楽しいと思っているのに、「楽しくなさそう」ってよく言われてました(笑)。でも、自分にちゃんと集中して、作品がいいものになることの方が私は幸せ。だから、現場のムードや欲に負けないように、“淡々と”というのが私の軸ですね。

――嫌な気持ちにさせないけれど、かといって無理して“いい人”になろうとしない、と。

もちろん最低限の挨拶と礼儀はしっかりした上で、ですけどね。「おはようごさいます」「お疲れさまです」といった、挨拶の言葉って本当に気持ちがいいものだと思っていて、それさえちゃんと言えたなら、あとはもう自分の仕事に注力する。リラックスしてお芝居に向き合うために、大切なことだと思います。
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