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【4月20日『わたしたちが27歳だったころ』書籍発売】本谷有希子が焦燥感の塊だった20代から「今の自分が一番“楽”」と言えるようになるまで

4月20日、書籍『わたしたちが27歳だったころ』の発売が決定。刊行を記念して、書籍に収録されているインタビューの一部を特別公開!

わたしが27歳だったころ。

withの人気連載が1冊の書籍に! 
様々な分野で活躍する大人の女性たちにも、私たちと同じ、27歳のときがありました。「わたしが27歳だったころ」と題して、彼女たちが当時、何に悩み、どんな努力をしてきたのかを伺ってきました。センパイたちの経験から、素敵な大人に近づくヒントが見つかるはず!

劇作家・小説家 本谷有希子さん【つくって壊して見つけた“私”】

「今の私が一番好きかは分からない……」。劇作家で小説家の本谷有希子さんは、少し困ったようにそう言う。自意識にがんじがらめになっていた20代、型を求め、そしてようやく見つけた型からあえて離れて、本谷さんがたどり着いた「自分」とは。

コンプレックス、自分の歪(いびつ)さとの共存からどんな世界が広がるのか。本谷さんが現在の“楽な自分”を見つけるまでの、凸凹ライフヒストリーを聞く。

「今の自分が一番好きか分からないけど 今の自分が一番“楽”(笑)」

二十歳で劇団を立ち上げた当初は、割と風当たりは強かったです。「劇団、本谷有希子」っていう自分の名前を冠にして、劇団員は一人も作らないっていう、そのやり方にまず反感を持たれたこともあったし、当時は作・演出が若い女性っていうのも非常に珍しかったので、女性という武器を使って目立とうとしてるという風に受け取った方もいたと思います。

かなり厳しい目を向けられていた感覚があったんですけど、27歳くらいになると、それまでにどういう作品を作ってきたのかや、活動の内容、それに劇団が続いていること自体にみんなの視線がシフトするようになった。強すぎた第一印象への反応がようやく薄らいだような感じでした(笑)。
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