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25.Oct.2020

永作博美「20代後半で行き詰まったけど、結局それって何度でもやってくるんです」【わたしが27歳だったころ】

わたしが27歳だったころ。

様々な分野で活躍する大人の女性たちにも、私たちと同じ、27歳のときがありました。彼女たちが当時、何に悩み、どんな努力をしてきたのかを伺う本誌の新連載。センパイたちの経験から、素敵な大人に近づくヒントを見つけて! 

女優 永作博美さん

目鼻立ちの愛らしさで少女のような風情も匂わせながら魔性の女など危険な役柄も数多くこなしてきた永作博美さん。当初は「役者なんて少しもやりたくなかった」という彼女はどんな27歳を経て、今を生きているのでしょうか。
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【PROFILE】ながさく・ひろみ●1970年、茨城県生まれ。女優。数々のドラマ、映画に出演。挑戦的な役柄が多く、第54回ブルーリボン賞主演女優賞、第35回日本アカデミー賞最優秀助演女優賞など受賞歴多数。

人生は決断の積み重ね。どうするかを「選ぶ力」が大切だと思う。でも、その決断はいつ変えたっていいんです。

若い頃は特に、先のことはノーアイデアでしたね。今でもヴィジョンをもつのは得意じゃなくて、その日その日をどう楽しくするか? ってことを考えて生きてきたような気がします。その代わり、「あースッキリした!今日もやり切った!」っていうくらい、とにかく目の前のことをやり切ること。

もちろん、思うようにいかない日もあるけれど、それはそれ。今日はそういう流れだったんだなーって、自分のせいにしないで流すことにしています(笑)。

もともと私は歌手からキャリアをスタートして、役者をはじめたのは自分の意志ではなかったんです。だから全然やりたくなくて、毛穴という毛穴からやりたくないオーラを出しまくっていたの(笑)。それが20歳くらいの頃かな。

ある日その怒りが爆発して、それが演技に乗ったときに初めて認められて! それで、そこにいてもいいよって言われた気がしてスッキリしたんです。今の私があるのはあの日々のおかげですね。
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とはいえ27歳くらいの頃も、毎日悩んでた。このままじゃだめな気がする、変わらなきゃって、焦っていましたね。たくさんの作品に出演させてもらっていたけど、自分の芝居が面白いと思えなかった。

「それを人が見ても絶対面白いわけない、だから変わらなきゃ! 変われないと私、終わる!」って、悶々としていて。ちょっともう辛い、向いてないから無理だって思ってた(笑)。

でも、いろいろな人と話しているうちに、自分から発信しなくていいのかも、何もしないのもあり!? みたいな。ちょっと周りを見てみようと。そうすると不思議なことにまた新しいドキドキが始まって、ちょっと面白くなってきたんです(笑)。

めちゃくちゃ怖いんだけど、わざと自分を緊張させて、体に電気を走らせてたの。それまではAという問題があれば、「Aの壁を破って次に行かなきゃ」って思っていたけど、解決策はそれだけじゃない、回り道も必要だと気付きました。
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