2019年、惜しまれつつ宝塚歌劇団を退団。それから3年が経った現在を「当時よりもだいぶ緩くなりました(笑)」と微笑んだ。
明日海さんの冠番組Huluオリジナル『明日海りおのアトリエ』の続編Season2がオンライン動画サービスHuluにて独占配信中。2021年5月から順次配信されたSeason1は、秘密基地であるアトリエのなかで“生活を豊かにするオトナのひとり時間の過ごし方”を学んだ。そしてSeason2はアトリエを飛び出し、各地の文化や芸能、現地の人と出会い、“自身をアップグレード”していく。インタビュー前編では、初めて訪れた沖縄県で感じたパワーや地元・静岡県で流した涙の理由など、撮影エピソードを語ってくれた。
表現の原点を再認識した沖縄での旅

「撮影した時期は、現地のみなさん曰く『今がいちばん危ない時期だよ』とおっしゃるほど、夏真っ盛りのハイシーズン(笑)。ですが、やっぱり現地のみなさんは暑さに強いんですよね。その内から湧き出るようなパワーがとてもありがたかったです。沖縄は日本のなかでも独自の文化が色濃く残っている場所なので、見るものも聞くこともすべてを吸収して、音楽や演技に生かすことができればという思いで、さまざまな体験をさせていただきました。
なかでも、いちばん心地よかったのは水牛体験。あの子たちすごく賢くて。指示を出したらちゃんと止まってくれるし、進んでくれるし。沖縄の大自然のなかをゆっくりと歩く雰囲気や景色に癒されました。いちばん大変だったことは、エイサーを踊ったことでしょうか。エイサーはテレビで観たり、聞いたりすることはあってもやることはなかなかないじゃないですか。想像以上にかなりハードでしたね。現地の方々はエイサーに必要な要素、たとえばリズム感とか発声とかが染み込んでいるようで、本当にエネルギッシュ。私もそれを肌で感じて楽しむことができました。エイサーは私がこれまで表現してきたこととジャンルは全く違うけど、みんなで音楽に合わせて舞って声を出すことの爽快感や原点みたいなものは同じなんだと知ることができました」