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戸田恵梨香「少しでも力を抜いたら、後悔するのは自分自身」そう語る彼女がドラマ『大恋愛』で“役者”という仕事に対して気づいたこと

自分を曲げずに、ひたすら前に進む。

「演じることは 生きるということ」―役者 戸田恵梨香

 「私は憧れられるような存在ではありません。普通に役者として、お芝居がしたいんです」
苦手な分野を克服するのではなく、自分の長所を認め、伸ばし、プロとして、自分が輝ける場所に立ちたいと思っている。

戸田さんにとって仕事をすることは、自分を成長させることとイコールでなければならない。とはいえ、ストイックになりすぎることなく、楽しみながら前に進んでいくのが戸田さん流。その姿に私たちは、憧れてしまわずにはいられないのだ。

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仕事って、自分の残したものだけが次に繋がっていくんだと思う。
少しでも力を抜いたら、後悔するのは自分自身。
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お芝居が、好き。その気持ちが全ての原動力

 戸田さんの佇まいは、凛々しい。その口調もまたさばけていて、そこには気取りもなければ迷いもない。「普段から、直感で生きていて、計算をしないタイプですか?」と質問すると、「普段はそうかもしれませんが、芝居に関しては計算ばっかりでした」と、少々意外な答えが返ってきた。

「10代の頃は、お芝居のスキルを身につけるために足し算とか掛け算をして、自分の引き出しを増やすことに必死でした。常に芝居のことで頭がいっぱいだから、マネージャーさんに『もうちょっと力を抜いたほうがいいんじゃない?』って何度か言われたことも。でも、力を抜いた芝居をして評価されてしまうのは私。力を抜いたら、後悔するのは自分自身です。なので結局、毎回役に向き合うしかできなかったですね」

女優と呼ばれるのではなく役者でありたいです

2009年の『コード・ブルー』までは、1クールに3作品並行して出演することも珍しくなく、平均睡眠時間2〜3時間というスケジュールが約4年間続いたという。

「セリフを覚えて、その合間に寝て。雑誌のインタビューで『今ハマっているものは?』なんて聞かれると、『あ、すごく自分自身の生活を置いてきぼりにしてるな』と違和感を持つようになったんです。それで、20歳からは、事務所にお願いして、一年に1ヵ月かならずまとまった休みをいただくようになりました。じゃないと自分が壊れると思った」

 以来、戸田さんの計算も、増やすことから削ぎ落とす方にシフトしていった。そんな中で、大ヒットドラマ『大恋愛〜僕を忘れる君と』の尚という役と出会う。

「尚は、一切の計算なく役にすっと入っていけた初めての役でした。『役者って面白い!』と思う反面、こんなにもしんどい仕事なのか、と。これだけ心と体に負担がかかるなら、掛け持ちなんかできっこないなって」
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一口に芝居といっても、ドラマもあれば映画もあり、舞台だってストレートプレイもあればミュージカルもある。中でも、一つの役にじっくり向き合う時間が長いのはストレートプレイだ。戸田さんほどの芝居好きなら、舞台にのめり込んでもおかしくはないが、最後に彼女が舞台に立ったのは2012年。もう9年も舞台からは遠ざかっている。

「舞台のお話も何度かいただきましたが、私自身は、映像芝居が好きで。映像のお仕事を続けてきた分、舞台に立つだけのスキルを持っていない気がするんです。人によって合う水と合わない水があるように、私の芝居は、舞台向きではないんじゃないかなって思います。私が舞台に立った時、舞台をこよなく愛する俳優さんには絶対に勝てない。だったら私は、舞台は舞台のプロに任せたい。人それぞれ、自分が一番輝ける場所に立てばいい」

最後に、プロとして大事にしている点を聞くと、「心を腐らせない。芝居が好きだっていう気持ちを持ち続けること」という答えが。

「何度か腐りそうになったんです(笑)。でも、『楽しい』って気持ちを持ち続けることがすごく大事だなと思って。私は芸能人ですが、普通の人間でありたいという気持ち、願いがすごく強い。芸能人だからといって、セキュリティ万全なマンションに住みたいとは思わない。普通のマンションで、普通に生活したい。とにかく普通でありたい。“女優”と呼ばれるのではなくて、役者でありたいです。私の中の女優のイメージは、綺麗で優雅でどこかミステリアスで……。私はそのカテゴリーに入れてもらうような人間ではない。役者として、なんてことない日常を愛し、敬いながら生活がしたいんです」

魅力を感じるのは、自分の進化や変化を模索している人、伸びしろがある人だという。それは、ささやかな日常には満たされつつも、仕事では決して現状に満足しない戸田さん自身の姿と重なる。
Profile
戸田恵梨香
1988年 8月17日生まれ。兵庫県出身。デビュー以来、ドラマを中心に、映画、ドキュメンタリー、舞台、CMなど幅広く活躍。2019〜2020年にはNHK連続テレビ小説『スカーレット』でヒロインの陶芸家・川原喜美子を演じた。永野芽郁さんとダブル主演を務める、現在放送中のドラマ『ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜』ではワケありの元エース刑事・藤を熱演中。

INFORMATION

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ハコヅメ 〜たたかう!交番女子〜

(放送中/毎週水曜22:00〜/日本テレビ系)
交番女子の最強ペアが贈る、リアルな交番エンターテインメント。戸田さんは、刑事課の元エースで交番勤務の藤聖子を演じる。ペア役は永野芽郁さん。

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元警察官が描くリアルな交番勤務の悲喜こもごも
◆続きはwith9月号をご覧ください!
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戸田恵梨香の仕事論「仕事観を変えた本と"ハマら"なかった大切な一冊」
撮影/野田若葉(TRON・人物)、石澤義人(静物) スタイリスト/大浜瑛里那 ヘア&メイク/Haruka Tazaki 取材・文/菊地陽子 構成/杉浦香
●再構成with online編集部 ●商品情報はwith2021年9月号発売時点のものです。

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