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i☆Ris「やめようかなって考えることもあった」武道館公演後訪れた、もどかしい“不完全燃焼”の2年間。そこから脱却できた理由とは【特集vol.4】

ステ―ジでは圧倒的なパフォ―マンスを披露したと思ったら、ト―クになると飾らないユニ―クな姿に。そんな声優アイドルユニット・i☆Risが、今年10周年イヤ―を迎えます。今でこそ“声優”が歌って踊ることはメジャー化していますが、10年前は今と比べて“アニメ”や“声優”というジャンルは、世間の認知が高いとは言えませんでした。そんな中、“声優アイドル”という当時は珍しいジャンルのユニットを結成し、声優、女優、歌手……と、目指す場所がバラバラのまま始動したi☆Ris。いつも全力で、時々おちゃめな彼女たちの姿はどのように生まれたのでしょうか。

with onlineでは、何度も逆境を乗り越えてきた10年の歴史をメンバーとともに振り返る短期連載をスタート。第4回目では、武道館での経験を生かして絶頂期に入ったかと思いきや……。その後訪れた、“不完全燃焼”の時期を語ってくれました。

\これまではこちら/

武道館公演は成功したけれど――。目標達成後の方向性が決まっていなかった

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――2016年の念願の武道館公演で感じたのは、喜びだけではなかったんですね。

山北早紀(以下、山北) あの頃はまだデビュー4年目で今と比べて未熟なところもありましたし、それぞれがまだ自分のことで精一杯なところもあって、まとまっていない部分もあったなと、今だからこそ感じます。武道館は本当に楽しいステージでしたしファンのみなさんの応援も嬉しかったけれど、自分たちの実力で達成した目標ではなかったのが悔しくて。武道館は応援してくれる皆さん、スタッフさん、そして『プリパラ』に導いてもらったと感じていました。それに、デビューからずっと武道館を目標に掲げてきたので、叶った後の方向性がほとんど決まっていなかったんです。
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山北早紀
茜屋日海夏(以下、茜屋) 今だから話せますが、武道館のあとは、個人活動にも力を入れていこうね、とスタッフさんから提案いただいてたんですよ。だから、『プリパラ』のおかげでここまで歩んできたけれど、今度は、早く個人活動の土台を作ってユニットに還元しなきゃっていう焦りがありました。そう考えると、休んでいる時間はなかったですね。

芹澤優(以下、芹澤) 私は正直に言うと、ソロ活動のほうでちょうどバースデイライブの日程が迫っていたから、武道館後はそっちに切り替えて、まずは目の前の事を大事にしていました。これも今だから言える話ということで……ごめんなさい(泣)。
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芹澤優
久保田未夢(以下、久保田) 武道館ではセンターステージが上がったりしてものすごく楽しかった! でも、武道館まで連れていってくれたスタッフのみなさんの支えがわかったのは最近のこと。当時はまだ学生で社会人になりきれていなかったから、そこまでわからなかったんですよね。だからこそ、武道館後の不安な時期も乗り越えられたんだけれど……。

山北 ここで個人活動を優先しちゃったら、もうユニットは終わりなんじゃないかって思っていて。せっかく大きなライブをやったんだから、この勢いをなんとか次に繋げていきたいって感じていました。
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久保田未夢
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