【広瀬すずの現在地】デビュー10周年記念インタビュー Vol.4
人が彼女を形容するとき、その言葉はどうしてもその外見に言及してしまいがちだ。でも、デビュー10周年を記念して出版される写真集『レジャー・トレジャー』には、元気なときも疲れたときも、楽しいときもそうでないときも、すべて等身大の彼女のキラキラした生命力が写し出されていた。
少女から大人の女性へと移り変わるとき。その内面の魅力もまた、表層的な正しさやキレイさにとどまらない。人間らしい揺らめきや鋭さもあり、“今”という瞬間を楽しむ心の余裕や人への愛情もある。その心のありようが眩しかった。

一度でも人として好きって思った人とは、離れても元の関係に戻れる。それがわかってビックリしたし嬉しかった
「以前は、休みなく仕事が入っていても全然大丈夫だったのが、コロナ禍を経て、お休みの日のダラダラした時間がすごく好きになりました。ヨギボーの上で海外ドラマを観たり、休みの前日にちょっと夜更かしするとか。適当に過ごす時間が今は大好き。元々そういうタイプなんだと思いますけど(笑)。
それと、子供の頃からの大きな変化は、食事をするのが大好きになったことですね。私、子供の頃は食べることが好きじゃなくて……。食事が面倒くさかったんです。食べるのも遅かったし、『一生飲み込まない』みたいな(笑)。
唯一好きだったのが、滅多に食べられないコンビニのご飯でした。でも、この世界に入ってからは、食事しか楽しみがないような過酷な現場も多かったので、最近は食べることも大好きです。コロナ禍で体験したことと一緒ですね。当たり前が当たり前じゃなくなったとき、そのありがたみに気づくという、あれです。
あと、最近プロジェクターを買ったので、家が映画館みたいなんですよ。寝室にあったテレビを人に譲って、その代わりのプロジェクターなので、ベッドに寝っ転がりながら映画やYouTubeを観る。めっちゃ優雅ですよ(笑)!」