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大注目アーティスト・にしな「昔は恥ずかしくて“歌手への憧れ”を口にできなかった」“作る側”になって変化した意識とは?<インタビューvol.1>

「儚さと狂気」を内包する天性の歌声を持つ、1998年生まれのソロアーティスト・にしなさん。今年4月に1stフルアルバム『odds and ends』でメジャーデビューして以降、ひとつのジャンルにとらわれない多彩なサウンドと、情景と感情を生々しく描く歌詞とメロディが、彼女と同世代の若い女性を中心に多くの人の心を掴んでいます。

10月にはLGBTQ+を含むこの世の様々な愛について綴った「夜になって」をデジタルリリースし、新曲「debbie」は田中みな実さん主演映画『ずっと独身でいるつもり?』の主題歌に起用されるなど、さらに注目度が高まっている。そんな彼女に、音楽活動にまつわる生い立ち、新曲「夜になって」と「debbie」、そして23歳という年齢を迎えて思う“大人”の姿についてうかがいました。

全3回のインタビューの第1弾テーマは「にしなさんと音楽の関係性」。にしなさんは幼い頃から「歌手になりたい」という夢を持ちながらも、その思いを口にできなかったそう。彼女にとって音楽はどんな存在なのでしょうか?

“歌手への憧れ”を恥ずかしくて口にできなかったあの頃

――まず、にしなさんが音楽の道を志すまでのことを伺いたいと思います。幼い頃から歌がお好きだったそうですが、歌のどんなところが魅力的だったのでしょう?

にしなさん(以下、敬称略) 本当に小さい頃は、手遊びして歌うのが好きでした。それが楽しかったのかも(笑)。おはぎの歌が好きだったんですよ。

――おはぎの歌?

にしな おはぎがお嫁に行く歌で(※「おはぎの嫁入り」や「おはぎの歌」と呼ばれる。「ごんべさんの赤ちゃん」やヨドバシカメラのCMソングと同じく、アメリカ民謡「リパブリック讃歌」のメロディにつけられた替え歌)、それを歌いながら手遊びしていたら、お母さんが楽しそうに笑っていた記憶はあります。もしかしたらその母の反応が嬉しくて、歌が好きになったのかもしれません。

――にしなさんと音楽の関係性には、お母様の存在が大きいのかもしれないですね。ブラックミュージックに親しんでいたのはお母様の影響とのことで。

にしな 父は全然音楽を聴かないんですけど、母が洋楽好きだったので、家では母の好きな曲がよく流れていました。今のわたしが作る曲のリズムやノリは、その影響もあるのかなと思っていますね。
――小中学生の頃は歌手への憧れがありながらも、恥ずかしくてそれを口にすることはできなかったそうですね。

にしな 音楽を始める前もそうなんですけど、始めてからも周りに「音楽をやっている」とは言えなかったんです。それはもともとの性格が内気なのと……うちの家族がひねくれていたのもありますね(笑)。テレビの音楽番組を観ていたら、姉が「ミーハーだな~」と冷やかしてきたり……。だからもしわたしが「歌手になりたい」と言って同じように冷やかされたら、心が折れそうだなと思っていました。でも心のなかにはずっとアーティストの夢を持ち続けていて、ひとりでずっと歌って練習していましたね。

――その時のにしなさんにとって、音楽はどのような存在だったのでしょう?

にしな んー、どうなんだろう。どっぷりのめり込むまではいかなくて、普通の人と同じくらいの関わり合い方だったと思います。「自分を支える大きな存在」というほどではないけれど、音楽は好きだし、みんなと同じように日常的に聴いているというか。

――洋服や化粧品、携帯電話、バッグなどのように、当たり前のように日常生活に存在するお気に入りのものというか。

にしな そうそう。そんな感じです。
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