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吉田沙保里を強くした“雲の上の存在”と指導者の教え「周囲に本気を示すことは、夢を叶えるための一歩目」

吉田沙保里 『雲の上の存在』にいつか勝ちたいと思えたことが、全ての始まりだった

3歳からレスリング一筋の人生を歩み、オリンピックで3連覇を果たし国民栄誉賞を受賞。誰もが認める天才なのは確かだけれど、キャリアを通して無敵だったわけではない。かつては自分の可能性を信じられない時期も……。

「霊長類最強」への道のりは、身近で憧れの姿を見せてくれたロールモデルと、進歩を促してくれた指導者によって切り開かれた。

憧れの存在が目標に導いてくれた

2004年のアテネ五輪。吉田さんは、初の五輪出場をかけて山本聖子選手と壮絶な戦いを演じる。それまでは5連敗だったものの、代表選考試合となった全日本選手権と’04年のジャパンクイーンズカップで連勝。宿命のライバルとの戦いを制し、アテネ五輪に出場して金メダルを獲得した。

「聖子ちゃんがいたから、今の私がある。彼氏がいる同級生の恋愛トークを聞いて羨(うらや)ましいと感じることもありましたが、それ以上に、ひたすら強くなって聖子ちゃんに追いつきたい、いつかは勝ちたいということばかりを考えていました」
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アフロスポーツ

本人の頑張りと指導者のサポートが揃うことで、ポテンシャルを最大限に発揮できる

目標だけに集中させてもらえたのは、素晴らしい指導者の存在があってこそ

大学に入ってからは、レスリング部の栄和人監督と二人三脚でトレーニングに励んできた。

「私の課題に気づいて指摘してくれる指導者がいて、そこに私自身の『勝ちたい』という気持ちも重なって成長することができました。優秀な指導者がいても選手の気持ちが追いつかなければダメですし、選手が頑張ろうと思っても的確なアドバイスをくれる指導者がいなかったら行き詰まっていたかもしれません。どちらかが欠けても不十分で、支えあうことで初めてポテンシャルを最大限に発揮できるのだと思います」
山本選手に勝つために、栄監督は吉田さんに私生活から食生活まで大幅に変えることを求めた。厳しい指導に耐えることができたのは、「オリンピックで金メダル」という共通の目標があったから。

「アスリートの強さの土台となるのは体力なので、技術面よりも食事面や体調管理についてダメだしされることが多かったと思います。次第に筋肉の質が変わって、試合でも聖子ちゃんにボロ負けしなくなってきて。手応えをつかんだことで、徐々に自信を養うことができました」
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日刊スポーツ/アフロ
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アフロ
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