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13.Oct.2020

小林由依「何があっても、ファンの皆さんを悲しませたくないです」【まなざしは未来へと 2】

小林由依インタビュー「まなざしは未来へと 2」

あのとき――。寡黙な彼女の目は、未来だけを見据えていた。

7月16日。およそ30万人が視聴したという欅坂46の配信ライヴ。幕張メッセの大ホールに大規模なセットを組み、異なる世界観で、それぞれの曲のメッセージを大胆に発信した。感情とシンクロしていくダンスとメロディとハーモニー。中心にいる彼女のまなざしは強く美しく、とても澄んでいた。変化するうねりの中、彼女は何を思うのか。

写真集『感情の構図』の撮影から約2年、写真家・鈴木心が写す彼女の姿と共に届けます。
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ジャケット¥88000、タンクトップ¥22000、パンツ¥69000/すべてフォルテ フォルテ(コロネット)
16歳でのデビューから約5年。表現者としての成長は、パフォーマンスを見れば一目瞭然だが、内面的にも、ここ1年ほどで意識の変化を感じている。

「メンバーとこまめに連絡を取るようになったのと……。うまく言えないんですが、気持ちが10代の頃よりすこし落ち着いたような気がしています。この世界は、ずっと夢見てた場所だったので、最初は自分が主人公として頑張っていこうと思っていたんです。

その意識がグループとして活動する中で徐々に薄くなったというか……。マイナスな意味ではなく、『自分が主役じゃなくていいんだ!』って思えるようになったんです」

とても慎重に、言葉を選びながら彼女は話す。でもマスクの上の瞳は、変わらずまっすぐにこちらを見据えている。

「負けず嫌いなところがあるので、頑張ればどうにかできるという気持ちがずっとありました。でも、どんなに頑張っても無理なこともあるってことがわかってきたのかな」
優れた表現者というのは、シンプルな喜怒哀楽ではなく、もっと複雑な、えも言われぬ感情を伝えることができるものだ。自分の内面について語る彼女もまた、寂しさと嬉しさが入り混じったような、泣き出しそうに見えて実は笑っているような、不思議な目をしていた。

だから、ゆっくり発せられる言葉と共に、その目の色の変化にもつい引き込まれた。アイドルの世界は、常に課題が与えられて、それをクリアするためにみんなで力を合わせて進んでいく、いわば卒業のない学び舎のようなもの。

それまで見えなかったものが見えてきたり、受け入れられなかったものが受け入れられたり。小林由依という女性は、微細な心の変化に驚いたり、戸惑ったり、時に喜んだりしながら、毎日を生きているのだ。演者の気持ちが澄んでいると、見る側の気持ちも透明になる。
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