ピープル
#わたしたちの憧れアイコン

田中みな実「透明になりたかった」

思わずガッツポーズしてしまうほど嬉しい褒め言葉

世間一般には、あざと可愛いキャラクターで知られているが、役に入るときは、その構築されたイメージが邪魔になるときもある。でも、田中さん自身は、それすらも逆手に取りたいと考えている。

「これまで何年もかけて構築してきたキャリアや世間のイメージがあって、それでいただいているお仕事も少なくないんですよね。すべてが私の一部で、恥じることもなければ、ガラリと何かを変えるつもりもありません。ただ、芝居の仕事のときは、無色透明になりたいと常々思います。何もないところに役の色を染み込ませていく皆さんの姿を目の当たりにしてとても勉強になったから。
この映画について、監督からは、『最後まで田中みな実だって気づかなかった人が結構いたよ』と言われて、すごく嬉しかったんです。局アナ時代も、ナレーションが私だと気付かれないことが度々あって。『これ、誰だろう。聞きやすいね』なんて、局内のエレベーターで話題になったときは万々歳で、こっそりガッツポーズをしていました(笑)。“田中みな実”が出ているというだけで、『観たくない』『聞きたくない』という拒否反応を持ってしまう人がいることは理解し、受け止めているので、最後まで私だと気づかなかったというのは、最高の褒め言葉です」
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田中みな実(たなか みなみ)

1986年11月23日生まれ。埼玉県出身。2009年TBSにアナウンサーとして入社。14年フリーに。TBS『有吉ジャポン』『ジョブチューン~アノ職業のヒミツぶっちゃけます!』、カンテレ『グータンヌーボ2』などでMCを担当。19年東海テレビ・フジテレビ『絶対正義』で俳優デビュー。20年テレビ朝日『M 愛すべき人がいて』、21年TBS『最愛』、22年テレビ東京『吉祥寺ルーザーズ』、テレビ朝日『ボーイフレンド降臨!』などに出演。21年『ずっと独身でいるつもり?』で映画初主演。23年3月13日放送のドラマ『悪女について』(NHK BS4K)では主演の富小路公子役。現在、テレビ朝日『あざとくて何が悪いの?』、TBSラジオ『田中みな実 あったかタイム』に出演中。

映画『イチケイのカラス』

入間みちお(竹野内豊)が東京地方裁判所第3支部第1刑事部(通称:イチケイ)を去って2年。岡山に異動したみちおが担当することになったのは、主婦(田中みな実)が史上最年少防衛大臣・鵜城英二(向井理)に包丁を突きつけたという傷害事件。事件の背景には、不審点だらけのイージス艦と貨物船の衝突事故があった。ただ、イージス艦の航海内容は国家秘密のため、みちおの伝家の宝刀「職権発動」が通用しない。同じ時期、坂間千鶴(黒木華)は、裁判官の「他職経験制度」で弁護士として、みちおの隣町に配属されていた……。
撮影/江森康之 ヘアメイク/AYA(TRIVAL) スタイリスト/小原優子 インタビュー/菊地陽子
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