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吉田沙保里が思う“真のプロフェッショナル”とは?「途中で力尽きてもいいという気持ちで毎日の練習を全力でやる」

吉田沙保里 憧れがいつしか自信になるまでの、お話。

3歳からレスリング一筋の人生を歩み、オリンピックで3連覇を果たし国民栄誉賞を受賞。誰もが認める天才なのは確かだけれど、キャリアを通して無敵だったわけではない。かつては自分の可能性を信じられない時期も……。

「霊長類最強」への道のりは、身近で憧れの姿を見せてくれたロールモデルと、進歩を促してくれた指導者によって切り開かれた。

ロールモデルと指導者に支えられた人のプロ論

私が大学1年生の頃、3年後のアテネ五輪から女子レスリングが五輪正式種目に加わることが決定しました。ずっと夢見ることしかできなかった舞台が現実のものとなり、脇目も振らずに練習に励んでいた記憶があります。

ところが、当時は同じ階級で2学年上の聖子ちゃん(山本聖子選手)に連戦連敗している状況で。それこそ「雲の上の存在」だったし、対戦が決まった時点で負けを確信してしまうほど強かった。気持ちで負けているのですから勝てるわけなどありません。

五輪の出場枠はひとつしかありませんから、意識改革は必然。成長の速度が上がったのは聖子ちゃんに「本気で勝ちたい」と考えるようになってから、という気がします。

必死にトレーニングして弱点のパワー不足を補えば、もともと自分の武器だったスピードとタックルの威力も増して、なんとか張り合えるかもしれないなと……。なんて言ってますけど、一人で課題を発見したりモチベーションを上げたりすることはとても難しいこと。

強くなることができたのはレスリング部の栄和人監督に的確なアドバイスと叱咤激励をもらうことができたからです。なにしろ学生時代の私はお菓子ばかり食べてしまうほど自己管理がルーズだったので、それを言いつけてくれるチームメイトと、優秀な指導者が近くにいてくれたのは本当に幸運でした(笑)。
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アフロスポーツ
真のプロフェッショナルとは、やっぱり目標に向かって余計なものに気を取られず努力できる人のことだと思います。私が心がけていたのは、途中で力尽きてもいいという気持ちで毎日の練習を最初から最後まで全力でやること。

例えば連続ジャンプのトレーニングも、ペース配分を気にせず100%の力で跳んでいました。毎日他の選手より1センチでも高く跳べば、1年経つ頃には大きな差が開きます。地道に一歩ずつ階段を登ることで、私の場合は聖子ちゃんという高い壁を越えて夢を叶えることができました。

引退してからは、「結婚して子どもを産む」ことに夢をシフト。孫を抱っこすることに憧れている母親のためにも、絶対に叶えたいと思っています。高校時代に同じ人に6回告白したこともあるので、恋愛面でのメンタルの強さにも自信があるんですよ(笑)。
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青木絋二/アフロスポーツ

【PROFILE】

吉田沙保里
1982年10月5日生まれ。幼少期からレスリングの各世代大会を制する。2012年に五輪と世界選手権を合わせ世界大会13連覇を達成し、国民栄誉賞を受賞。’19年1月、33年間の現役生活に区切りをつけ引退を表明。
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Instagram:saori___yoshida

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