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18.Jan.2020

紗栄子【小さな幸福の芽 2】「私、30代になるのがすごく楽しみだったんですよ」

2019年10月、自身が中心となって集めた募金を、必要とされている場所へと正しく届けるための社団法人を設立した紗栄子さん。

「善意はあっても、時間がなかったり、やり方がわからなかったり。きっかけがあると協力してくれる人。一歩踏み出せない人がこんなにもいるのなら、私がプラットフォームを作るべきだ」と思ったという彼女が社会貢献に深く関心を持つようになったきっかけを語る。
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紗栄子【小さな幸福の芽 2】

紗栄子さんがチャリティやボランティアに深く関心を持つようになったのは、約10年前。地元宮崎で牛や豚の口蹄疫の問題が発生した時だ。

「割とまとまった額の寄付をしたのは、それが最初だったかもしれません。その後には、広尾にある日赤の附属乳児院や調布にある児童養護施設で、小さな子どもたちと触れ合うボランティアもするようになっていました。ただ2011年の3・11の時は、まだ子どもも小さい上に、離婚問題も抱えていて、自分たちが生きていくことで必死だったので、何かしたいと思ったのに、動くことが出来なかった。その時に思いを形にできなかったことはずっと心残りでした」
困っている人を助けたい。人の喜んでいる顔が見たい。いつからか彼女は、自分が働くことを、人の笑顔と結びつけて考えるようになった。それは子どもの頃、両親が経営していた美容関係の小売店で、お客さんたちが、きれいになって帰っていく姿を目の当たりにしていたからかもしれない。彼女の両親も、お客さんが喜んでくれることを、仕事のモチベーションにしていた。

さらに、外国に住んだことも、社会貢献についてより深く考えることに繫がったという。

「ヨーロッパやアメリカなど、寄付や募金をすること、ボランティア活動に参加することが極自然なこととなっている国や文化が多い中、でも日本だと、寄付したことが報道されるだけで、偽善や売名という言葉で叩かれたりする。奥ゆかしさを美徳とする日本の文化は理解できるけれど、人のためを思って行動したことを誰かが叩いたり、隠したりしなくてもいい世の中になったらいいのになと思います。例えば誰かが、『寄付したよ!』って報告して、それをきっかけに、支援の輪が広がっていく。そういう日本になっていって欲しい。困っている人がいたら手を差しのべるということは、当たり前にするべきことだし、良いことなのだから、それが出来る大人はカッコいいと思う」

そう言い切れる彼女は、間違いなくカッコいい大人だ。でも、そんな胸のすく発言も、不慣れだった時代を経験しているからこそ説得力を持つ。シングルマザーになる決意をしたときは、周囲からのバッシングに、「とにかく耐えるしかなかった」と紗栄子さんは振り返る。
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