わたしが27歳だったころ。
様々な分野で活躍する大人の女性たちにも、私たちと同じ、27歳のときがありました。「わたしが27歳だったころ」と題して、彼女たちが当時、何に悩み、どんな努力をしてきたのかを伺ってきました。センパイたちの経験から、素敵な大人に近づくヒントが見つかるはず!
女優 吉瀬美智子さん
でも、遠回りしたと思われがちな時間も、「必然だった」と振り返る。仕事や家庭での目標の他に、「神様が応援したくなる人」という人間としての目標を掲げる吉瀬さん。
「27歳の時は、私も迷っていた。私の言葉が、少しでも、誰かの心に響くようなことがあれば」とこのインタビューを受けた理由を語った。

人によって心地のよいやり方や生き方は違うわけで、自分に合うスタイルを探していけばいいのです。
『Domani』の専属モデルを務めながら、周囲にそう宣言していたのが、27歳ぐらいの時だったと思います。20歳で福岡から上京して、雑誌のモデルとして活躍していた27歳の私は、周囲からは安定して見えたかもしれません。
でも、私の中では、「この先何をしたらいいだろう?」と、“次の一手”をどう打つかで頭がいっぱいでした。せっかく田舎から東京に出てきたからには、自分の力で何かを勝ち取りたい。でも、27歳が考えることなんて単純で、まずは家賃を払わずに済む生活を手に入れたいと思っていたんでしょうね(笑)。
特に私はファッションじゃなくてビューティのモデルだったので、よっぽど奇抜なメイクでもしない限り、写真に変化がつきにくい。何か新しいことにチャレンジしなければ、自分の中のマンネリは打破できないなと、ジワジワとその先の未来について考え始めたのが26〜27歳ぐらい。
で、28歳になる直前に、「噂!の東京マガジン」という情報番組のアシスタントに抜擢されたんです。