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#わたしたちの憧れアイコン

菜々緒「『変な人』として認識されても、全然構わない」と強く語るワケとは?

取り柄はないけれど、一つわかっていることがあった。それは、自分が“楽しい”と思えさえすれば、一つのことにとことん没頭できる性格だということ。楽しんでやれる仕事が見つかれば、きっと、必要なことは身につけられるような気がしていた。

「スカウトがきっかけで、芸能のお仕事を始めた頃も、まだ自分がこの仕事に向いているとは思えませんでした。それが、お芝居の仕事をいただくようになって、直感したんです。才能がある人が大勢いる分、“みんなが避けるような役を突き詰めていったら、それが自分の武器になるんじゃないかな”って」

つまり、逆張りの発想である。そこからヒール役が続き、「いろんな才能がぶつかり合う現場で、私という人間が求められている」という手応えを感じた。

「もともと、人の目は全く気にしないタイプだし、悪役のイメージがつくことは、『役者冥利に尽きるなぁ』ぐらいの感じ(笑)。SNSなどを通して、何かと“共感”が求められる時代ですけど、私自身は、そんなに人と繋がっていたいと思わない。人付き合いは最低限でいいし、人間関係で悩んだりするのって時間の無駄だと思うんです。そんな暇があったら、自分の時間を大事にしたいですね」
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2021年、菜々緒さんの印象に残った出演作品

ドラマ「オー!マイ・ボス!恋は別冊で」

「『理想の上司』と言っていただけるのは嬉しいのですが、私自身は、肩書に興味がないので、ずっと下っ端でいたいタイプです(笑)」(菜々緒さん)
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上白石萌音さん演じるヒロインが勤務するファッション誌「MIYAVI」の最年少編集長を演じた。毒舌、冷徹、超敏腕という三拍子揃った(?)クールビューティーなのに、話が進むにつれて男前な人間味が炸裂。DVD&Blu-rayが発売中。©TBSスパークル/TBS
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発売元:TBS  発売協力:TBSグロウディア  販売元:TCエンタテインメント

ドラマ「TOKYO MER ドラマ ~走る緊急救命室~」

「コロナ禍での医療ドラマは、本当にタフな撮影現場で、みんな必死でやっていました。お陰様で反響もすごくて、私自身、この作品にすごく力をもらいました」(菜々緒さん)
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東京都を舞台に、最新医療機器とオペ室を搭載したERカーで、危険極まりない事故や災害現場に駆けつける救命救急チームの活躍を描く。菜々緒さんは、時に医師をもリードする有能な看護師でシングルマザーの蔵前夏梅を演じた。©TBS オリジナル・ディレクターズカット版(第1話・最終話)は動画配信サービス「Paravi 」にて独占配信中。DVD&Blurayが2022年3月2日(水)発売決定。

《新作》映画「土竜(モグラ)の唄 FINAL」

「胡蜂は鞭を使う役ですが、実は、鞭って鳴らすのがすごく難しいんです。『また一からか……』と思って、今回も必死で練習しました」(菜々緒さん)
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©2021「土竜の唄」製作委員会 ©高橋のぼる・小学館
’16年公開の「土竜の唄 香港狂騒曲」でも活躍したチャイニーズマフィアの胡蜂(フーフォン)が、またスクリーンに帰ってきた! 生田斗真さん演じる潜入捜査官に対する復讐に燃える胡蜂。ついにシリーズ完結! 
11月19日(金)より全国ロードショー。

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【PROFILE】

1988年10月28日生まれ、埼玉県出身。2012年初主演ドラマ「主に泣いてます」で俳優デビュー。’21年は、映画「バイプレイヤーズ~もしも100人の名脇役が映画を作ったら~」「地獄の花園」、ドラマ「オー!マイ・ボス!恋は別冊で」「TOKYO MER~走る緊急救命室~」などに出演。

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撮影/樽木優美子(TRON) スタイリスト/柴田一宏(DRAGONFRUI T) ヘア&メイク/吉田真妃(クララシステム) 取材・文/菊地陽子 ●再構成with online編集部 ●商品情報はwith2021年12月号発売時点のものです。
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