波瑠

【PROFILE】
20代の“モヤモヤ”は、わたしを大人にしてくれた
「望緒はどちらかというと流されやすく、自己主張をするタイプではないかもしれません。でも、漫画家という夢を叶えるために、自分で作品をイチから考え、ものすごい勇気を出してアシスタントに応募したのかなとバックボーンを想像すると、信念をつらぬく強さのある人なのかなって。これから撮影に入って(※取材時クランクイン前)、そういう望緒の魅力とどんどん出会っていきたいですね」
「希望に満ち溢れていた10代に比べて、20代はもう少し現実的というか。結婚や出世などの人生の選択と、どこかで折り合いをつけていくというのが大人になるということなのかもしれないんですけど、実際はそんなに単純ではなくて。
何かを手に入れては、何かを諦めたりして……。だからこそ他人の人生が羨ましかったり。そういう望緒たちが抱える葛藤みたいなのはすごくリアルだなと感じました。
わたし自身も20代後半を振り返ってみると、“なんかモヤモヤする”っていうのがありましたね。何かと人と比べてしまって、不安とも焦りとも言えるような複雑な感情が色濃く、心を占めることも多かったです。そう思うと27~29歳って、ちゃんと大人になるための心の成長期というか。自分というものについて一番考える年齢ですよね。
だけど、30歳になった今、そういう気持ちがパッとはじけて、いい意味でどうでもよくなりました(笑)。もし同じようなモヤモヤを抱えている人がいるなら、そういう気持ちと決着がつくときが自然と来るので、恐れずに大人になっていいんだよって伝えたいです」
