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向井千秋が宇宙飛行士に挑戦した最大の理由「30代、40代のころよりも27歳のときの方が、色々な悩みを持ち合わせていた」[前編]

わたしが27歳だったころ。

様々な分野で活躍する大人の女性たちにも、私たちと同じ、27歳のときがありました。彼女たちが当時、何に悩み、どんな努力をしてきたのかを伺う本誌の新連載。センパイたちの経験から、素敵な大人に近づくヒントを見つけて! 

向井千秋さん

宇宙飛行士 東京理科大学特任副学長・スペースシステム創造研究センター スペース・コロニーユニット長

1994年、アジア人初の女性宇宙飛行士としてスペースシャトルに搭乗した向井さん。心臓外科医を目指す研修医だった20代の頃から、成功を分かつものは性別でも年齢でもなく、努力であることを知っていた。
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30代、40代のころよりも27歳のときの方が色々な悩みを持ち合わせていました

小学生の頃から、私の夢は医師になることでした。弟の足が悪かったこともあり、病気で困っている人の役に立ちたいと思っていて。必死に勉強して医学部に進み、20代は大学病院の心臓外科で研修医として働いていました。

念願叶って医師になれたわけだから、毎日がすごくハッピー! だったけれど、やはりすべての患者さんの命を救えるわけではなく、自分の力不足を痛感することも多々ありました。そんな時は、帰り道に月を見上げると、不思議と悩みが吹っ切れたんですよね。天体観測が好きな“宙ガール”だったわけではありません(笑)。

壮大な自然界の象徴でもある月を眺めていると、世の中には人間の力が及ばない領域があることを確認できるというか。当時の私は、月に慰めてもらっていたのかもしれません。


そして1983年の12月、当直明けの朝に新聞を読んでいたら、日本人の宇宙飛行士を募集する記事が載っていたんですよ。しかも、パイロットではなく科学技術や教育の分野で活躍する人を求めていると書いてあって。

ようやく飛行機で海外に行くことが普通になった時代に、今度は宇宙に仕事の場を広げていけるな
んて! もともと感動屋だった私は、それこそ夢見心地になって。宇宙から地球を見たら、きっと視野が広がって、今よりも深い考え方が身につくのではないかと。それが挑戦したいと思った最大の理由です。
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