力が抜けていて、ケラケラ笑う姿にまわりもつられてしまう、そんな大人の女性になりたいです
「誕生日前夜は友達数人が、一緒に30歳のカウントダウンをしてくれました。当日は親友とちょっといいゴハンを食べに。まわりの人たちが『30代は楽しいよ』というのをずっと聞いていて早く30代になりたかったので、仲間入りできてちょっと嬉しい気持ちです。実際に大人になったなぁと感じるのは、仕事でより責任感を覚えるようになったこと。ありがたいことに、女優業を始めた当初から作品の顔としてお仕事をさせてもらうことがわりと多かったのですが、以前はそれがどういうことなのかわかっていなかったですし、自分のことに精一杯でそれどころではなかったんです。けれど、大人になるにつれ自分の立場をきちんと意識して立ち振る舞おうとか、作品のよさをしっかり伝えたいという思いが芽生えて、責任感がより強くなりました」

「自分に自信がなさすぎて、しかも葛藤すればするほど自信が持てなくなる……そんなことがよくありました。例えば、以前はお仕事では涙を流すシーンにちょっと苦手意識があったため前日からプレッシャーを感じてしまって、自信がないゆえに"気持ちをしっかり作らなければ"とか"〇〇であらねば"と考え込んでいましたね。今も基本的な思考は変わらないのですが、そういう自分をきちんと認めたうえで『今できることを精一杯やるしかない』と、以前より意識を切り替えられるようになったかなと思います。おかげでいざ撮影のときも新鮮な気持ちでいられるようになりました。何事も考えすぎはよくないですね。今も意識的にそういった自分の思考をうまく転換できるように努力しています」
――大人の女性としても新たなステップを踏み出した新垣さんには、これから挑戦したいことがあるそう。
「とにかくいろんなことを勉強したいです。特に学校の勉強をオールジャンル学び直したい。大人になった今だからこそ、自発的に学びたいと思っているのもあってちゃんと頭に入ってくる気がしています。あとはもっと本を読んだり、作品を観たりする習慣をつけたいですし、資格とか技術的なことも身につけたい。人として豊かになりたいですね。それがまた自分への自信にもつながりそうですし。そしてもっと年齢を重ねて40代、50代になったら、自然体でずっと楽しくしていて、力が抜けていて……ケラケラと笑っている姿にまわりもつられてしまう、そんな女性になりたいです」