わたしが27歳だったころ。
様々な分野で活躍する大人の女性たちにも、私たちと同じ、27歳のときがありました。「わたしが27歳だったころ」と題して、彼女たちが当時、何に悩み、どんな努力をしてきたのかを伺ってきました。センパイたちの経験から、素敵な大人に近づくヒントが見つかるはず!
夏木マリさん

キャバレー回りの日々に見切りをつけ、「何かしよう」と動き出して見つけた、演劇という表現。
学生時代に、アメリカのロック・シンガーのジャニス・ジョプリンが猛烈に好きだった私は、漠然と音楽に憧れていました。でもそのジャニスは、私が高校3年生のときに、27歳で早逝してしまった。
「ジャニスのような音楽をやりたい」と思って、19歳で歌手としてデビューできたけれど、最初はアイドルのような扱いでした。
21歳のときに、芸名を“夏木マリ”に変えて再デビューしたら、「絹の靴下」という曲がヒットしたんです。急に忙しくなったら、今度は過労も影響して病気で3ヵ月休むことになって。復帰すると仕事は激減(苦笑)。
そこからは、キャバレー回りの日々です。このまま30代まで音楽を続けている自分をイメージしたら、それはちょっと違うなと思った。