ピープル
古市憲寿「結婚の正体をさがして」
30.Aug.2020

【古市憲寿×田嶋陽子】「昔から結婚なんて奴隷制度だって言ってんの!アハハ!」―結婚の正体をさがして 拡大版―

人気連載「結婚の正体をさがして」with10月号では「拡大版」でお届けしています!

世の女性を悩ませる“結婚”の正体を暴くべく、さまざまな価値観を持つ先輩たちの話に耳を傾けてきた古市さん。

今回は、満を持して超強力なゲストが登場! 日本におけるフェミニズムの第一人者である田嶋陽子さんとの対談をお届けします! ’90年代から性差別や結婚制度を全否定してきた賢者から、自分らしく、自由に生きるための心得を学びましょう。

あなたたちの自由と人権は保障されている!我慢なんかするな!

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【田嶋陽子】
1941年生まれ。岡山県出身。満州や母の故郷の新潟で戦時中を過ごす。’69年、津田塾大学大学院博士課程修了。2度イギリスに留学。’76年、法政大学教授。2001年、参議院議員。還暦を過ぎてからシャンソンと「書アート」をはじめ、自分の世界をつくるべく格闘中。
【古市憲寿】
1985年生まれ。東京都出身。慶應義塾大学SFC研究所上席所員。社会学者として、若者の生態を的確に描出した著書『絶望の国の幸福な若者たち』などで注目を集める。最新刊はアムステルダムを舞台に元俳優との出会いを描いた『アスク・ミー・ホワイ』。
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コロナ禍で外出自粛が続く中、軽井沢と東京のリモートで取材は実現。
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■古市さん(以下・古) 「早速ですが、田嶋さんって日本の結婚制度に反対しているんですよね?」

■田嶋さん(以下・田) 「そうそう!昔から結婚なんて奴隷制度だって言ってんの!アハハ!」

■古 「どのあたりを問題視されているのでしょうか?」

■田 「だって結婚生活の中で、女の人のやることはすべてタダ働きだよ。専業主婦になったら、自分の資産が作れないじゃない。例えば、1970年代以降、日本が高度経済成長を遂げる時期に、女の幸せは結婚だって言って、女性を専業主婦制度の中に閉じ込めたわけよ。

男性が家事も育児もしないで仕事に打ち込めるように、女性はひたすらタダ働きで男社会を支えたんだよ。なのに日本は夫婦別産制だから、法的には夫が稼いだものは夫のもの、妻が稼いだものは妻のもの。こんな小狡い話はないッでしょ!」
■古 「それでも当時の女性たちには他の選択肢がなかった……!?」

■田 「そうよ! マスコミだって『女の幸せは結婚』とか言って、太鼓叩いてさ。女性はそれに合わせるしかなくて、結婚に追いやられてきたんだよ。で、女のタダ働きに支えられて、男が一生懸命稼いで、日本は世界第2位の経済大国になったわけ。

ところで、“103万円の壁”って知ってるでしょ? あれだって得するのは夫だけ。女性は103万円くらい稼いだって、家計を助けるだけで、自立はできない。ただ、103万円以内におさめれば、夫は税金を控除される。おかしいだろッて」

■古 「一方で、若い夫婦を見ていると、結婚生活のあり方が変わっているような気もします。当時と比べると、少しはマシになっている部分もあると思いますか?」

■田 「どこで!? どういう風に!? 変わってきたと思うの?」

■古 「例えば、昔よりは家事や育児をシェアする夫婦が増えていると思います。まだまだ女性が負担を強いられる場面は多いですが、意識改革は進んでいるのかなと」

■田 「そうね。若い世代には、仕事と家事、育児の両立を目指す男性が増えてきたよね。そういう意味では、良くなってきたと思うよ」
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