ピープル
古市憲寿「結婚の正体をさがして」
10.Sep.2020

【古市憲寿×田嶋陽子】「女らしさ」にどう向き合っていけばいい??―結婚の正体をさがして 拡大版―

古市憲寿【結婚の正体への道】田嶋陽子さんと試練を攻略せよ!

35歳、独身。結婚願望は低めだけど、結婚の正体を探して孤独な旅を続けてきた古市さんを救うべく、田嶋陽子さんがアドバイザーに!? 歯に衣を着せぬ物言いで話題を集めてきた二人がタッグを組めば、まさに鬼に金棒!

結婚適齢期と呼ばれるwith読者世代をモヤモヤさせる難問に挑んでもらいました。

今回の試練:「女らしさってなんなの?」の迷路

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■古市さん(以下・古) 「田嶋さんは子どもの頃から社会における女性の扱われ方に違和感を持っていたんですか?」

■田嶋さん(以下・田) 「小さな頃から女らしさを強いる母親の教育に息苦しさを感じていたけれど、中学校の先生から『女はメンスが来たら終わりだ』って言われたときは絶望したね。本当に女は子産みの道具としてしか見なされない時代だったんだよ。

『愛という名の支配』を書いて、自分なりに女性差別の構造を理解するまでは、他人から女らしいと見てもらえるかどうかを気にする病気にかかっていたね」

■古 「若い人の中には、女ということに不自由さを感じている人もいれば、そこを利用しながら生きている人もいると思います。with読者世代は、女性であることに、どう向き合っていけば良いのでしょうか?」

■田 「どう生きようと、それはその人の自由だけど、男が決めた“女らしさ”を演じている限り、私たちは人間になれないんだよね。男に仕える存在にしかなれなくなっちゃう。

専業主婦の悪口を言いたいわけじゃないけど、彼女たちは『うちの主人は』って言うでしょ。お前は奴隷か! そういう言葉ひとつに対しても敏感に生きていかないと自分らしさは見つからないよね」

■古 「確かに。無意識のうちに使っている日本語によって思考の制約を受けているのかもしれないですね」

■田 「だって、婦人の『婦』という漢字を見ると、『女』と『箒(ほうき)』がくっついているよね。要するに箒を持った女というのが、この字の成り立ち。婦人というのは、掃除をする女の人のことなの。そんな古臭い非民主的な漢字を使っていたら、いつまで経っても女性は自由になれないよね。だから古市さんがどんどん新しい言葉を作ってくれるといいなぁ」
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【田嶋陽子】
1941年生まれ。岡山県出身。満州や母の故郷の新潟で戦時中を過ごす。’69年、津田塾大学大学院博士課程修了。2度イギリスに留学。’76年、法政大学教授。2001年、参議院議員。還暦を過ぎてからシャンソンと「書アート」をはじめ、自分の世界をつくるべく格闘中。
【古市憲寿】
1985年生まれ。東京都出身。慶應義塾大学SFC研究所上席所員。社会学者として、若者の生態を的確に描出した著書『絶望の国の幸福な若者たち』などで注目を集める。最新刊はアムステルダムを舞台に元俳優との出会いを描いた『アスク・ミー・ホワイ』。

↓他の試練もチェック!

with10月号では田嶋陽子さんと古市さんがwith読者世代をモヤモヤさせる5つの難問に挑んだり、古市さんがイガリシノブさんと対談したり。拡大版ならではの読み応えたっぷりの内容でお届けしています! ぜひご覧ください!
※好評につき多くのネット書店で在庫切れが発生し、大変ご迷惑をおかけしております。


イラスト/死後くん 取材・文/浅原聡 ※再構成 with online編集部
 
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