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古市憲寿「結婚の正体をさがして」

【古市憲寿さんが回答】来年4月末に元号が変わるけど、そもそも元号ってなんで必要なの?

歯に衣を着せぬ物言いで話題の古市さんは、社会学者&ニュース番組にも出演する気鋭の論客。大好評につき、今回も迷えるwith読者と直接、対面! ズバッとアドバイスしてもらいます!
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そもそも元号ってなんで必要なの? 元号変えに期待すべき?

来年4月末、天皇が退位し、のちに元号が変わるというニュースを見て、暮らしに変化が起こるのか気になってます。あと、そもそも元号って必要? (学習塾経理・Bさん・31歳)
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回答:“ポップ”にとらえ直す

古市さん(以下・古) 確かに西暦があるんだから、元号なんて面倒だって考え方もあるよね。計算も大変だし。でも、あえて意味を見出すなら、改元でお祭りムードを作れることじゃないかな。

Bさん(以下・B) お祭りムードを……確かに高揚感は、なんだかありますよね。

古 システム更新とかお金はかかるけど、オリンピックほどではない。平和的に世の中の雰囲気が変わる一つの節目として、意外とコストパフォーマンスはいいんじゃないかな。日本社会の雰囲気をガラッと変えられるのって、たぶん改元ぐらいしかないと思う。

B 「元号って必要?」と思ってたけど、〝アリ〞な気がしてきました。

古 でも、書類は西暦に統一すべきだと思わない? とくに役所。例えば行政文書の書類は基本元号。未来の計画について、平気で「平成60年」と書いたりする。

B 最初この話をしようかと(笑)。

古 さておき、個人的には元号をポップにとらえ直したらいいと思っているよ。

B 元号をポップに、ですか?

古 歴史を紐解くと、元号って昔はかなりカジュアルに変わっていたんだよね。天皇の代替わりでしか元号を変えなくなったのは明治以降の話。古代は「雨が降らなくて不作続きだから変えよう」といった感じで、世の中の雰囲気を変えるために元号を変えることも少なくなかったみたい。「今年はパンダが生まれたから元号を香香(シャンシャン)にします」とか、もっと気軽に改元をしてもいいと思うんだけど。とりあえずは来年4月末に向けた〝お祭りムード〞には期待してもいいんじゃない?
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古市憲寿さん/’85年東京都生まれ。社会学者。若者の生態を的確に描出し、クールに擁護した著書『絶望の国の幸福な若者たち』(講談社)などで注目される。近著の『保育園義務教育化』(小学館)では、女性が置かれた理不尽な状況を描き、その解決策を示す。

イラスト/死後くん 撮影/Maciej Kucia(AVGVST) 取材・文/紺谷宏之
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