人気連載「結婚の正体をさがして」with10月号では「拡大版」でお届けしています!
今回は、拡大版としてヘアメイクアップアーティストのイガリシノブさんが登場! 時代の先を読む独自のセンスは、仕事だけではなく生き方にも反映されている!? 結婚、出産、育児などのライフイベントとキャリアを両立させるヒントを探すべく、根掘り葉掘り、古市さんにインタビューしてもらいました。

仕事にかける思いと結婚や出産の願望を両立させる秘策とは?

雑誌・広告などのヘアメイクを手掛けるほか、コスメブランド「WHOMEE」の開発ディレクターやメイク講師としても幅広く活動する。『イガリメイク、しちゃう?』『裏イガリメイク、はいどうぞ』など著書多数。29歳で離婚を経験。再婚後に30代で出産。現在はシングルマザーとして仕事と子育てに奮闘している。
1985年生まれ。東京都出身。慶應義塾大学SFC研究所上席所員。社会学者として、若者の生態を的確に描出した著書『絶望の国の幸福な若者たち』などで注目を集める。最新刊はアムステルダムを舞台に元俳優との出会いを描いた『アスク・ミー・ホワイ』。
自分で自分の責任を取る準備をしておくことが大事
■古市さん(以下・古) 「いえいえ、結婚と離婚を繰り返しつつ、ずっと華やかな業界の第一線で活躍されてますよね」
■イ 「私は仕事と恋愛を結びつけて考えたことがなくて。片方が上手くいかなくても、もう片方に影響が出ないタイプなんですよ。でもそれは、私だけが思っていることかも」
■古 「かっこいいですね。では、これまでの旦那さんとは、なぜ別れてしまったのでしょう?」
■イ 「それは価値観のズレってやつですよ……。だから、私は婚前契約をオススメしたい! 婚前契約しておいたほうがいい!」
■古 「は、はあ。唐突ですね」
■古 「そういう実務的な取り決めをナアナアにしたまま結婚するカップルが多い印象です。とくに恋愛の延長で結婚する場合は」
■イ 「最初は気持ちが盛り上がっているから『何があっても乗り越えられる!』と思うけど、そのテンションは浮き沈みがあるから。冷静に未来を見据えておくことも大事ですよね。だからね、私は保育士さんになりたいんですよ!」
■古 「はあ? これまた唐突な話ですね(笑)。どうしてですか?」