ピープル
山崎育三郎「はなうたまじり」

山崎育三郎 本誌新連載【はなうたまじり】後編『全てのきっかけは「レミゼ」からいただきました』

【ムロツヨシさんと卓球対決】後編

人と会って、話して、楽しくて。思わず鼻歌を歌いたくなる。歌で心に温もりと潤いを届ける"歌うスーパー美容液"山崎育三郎さんが、"今会いたい人"と"こんなことやってみたい"ということを実現して、おしゃべりもする、欲張りな連載がスタート。最初のゲストはムロツヨシさん。
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昔から圧倒的な平和主義者でした(ムロ)

■育三郎 その朗らかで愉快なキャラクターは、いつどこで培われたんですか?

■ムロ 愉快かどうかはわからないけど(笑)、昔から圧倒的な平和主義者でした。4歳の時に両親が離婚して、親戚の家で育ったので、しょっちゅう怒られてばかりいたんです。でも、笑っている時は、空気が平和になる。笑いっていいなって子ども心に思っていたんでしょうね。要は、喧嘩恐怖症から来る、平和主義者(笑)

■育三郎 笑いの研究とかしたんですか?

■ムロ とにかくテレビが好きでしたね。ドラマも含めて、テレビの中に生きている人はすごいなと。家にいる時は、暇さえあればテレビを観てました。育さまは、舞台に立って、どうだったの? 「僕はミュージカルの世界で生きていく」と?

■育三郎 昔からシャイだったので、芝居で相手の顔を見ることができなかったんです。歌だけは自信を持ってできるんだけど、芝居の時は、相手役の女の子から、「ちゃんと私の目、見てよ」って注意されたこともあります。野球しかやっていない素人が、プロ集団の中に入ったので、とにかく一番下手でした。歌う時だけ真正面を見て歌えたんだけど……。怒鳴られながら、半年稽古が続いて、苦労した分、カーテンコールの時は、泣けるぐらい感動しましたね

■ムロ そこからは順調に?

■育三郎 いや全然。その後、声変わりで、大きな壁にぶつかってしまったんです。ミュージカルのオーディションは、何を受けても受からない状況で。その時の事務所が、「映像をやってみない?」って、NHKの中学生が大勢出るようなドラマのオーディションを受けて、合格して。その時のメンツがすごいんです。鈴木杏ちゃん、山田孝之くん、栗山千明ちゃん、勝地涼くん、松本まりかちゃん。みんなブレイク前(笑)。同世代が多くて楽しかったんだけど、リハーサルして、撮影して、休憩してっていう流れに、舞台ほどの感動を得られなかった。汗もかかないし、喝采も浴びられない(笑)。それで、「やっぱり俺はミュージカルだ!」って、ミュージカルに対する思いを新たにするんです。で、ちゃんと歌を勉強しようと音大の附属高校に入って、ボーカルレッスンに通いました。そんな充電期間を5〜6年続けて、声が落ち着いたので、「レ・ミゼラブル」のオーディションを受けて合格しました。それが20歳の時。
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