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小島慶子「令和女子のための新・教養」

小島慶子「夫? 主人? 新しい夫婦の関係」―自分は夫を主人と呼びたいか?考えてみて【令和女子のための新・教養】

妻は夫のスキャンダルを謝らないといけないのか

そして、その後の妻サイドからの謝罪文。なんとも言えない気持ちになりました。ご本人が出したいと思ったならもちろん否定するのは余計なお世話です。

だけど、夫の浮気を妻が謝るって……。それじゃさっきの「妻がいたらないから」を裏付けてしまうようで、彼女は謝る必要ないのに! ともやもやがおさまりません。

そして細かいけれど謝罪文の中で夫を「主人」と呼んだことにも、もやります。家父長制のもと、男性が家の主人(あるじ)で、女性が事実上、父親や夫の所有物だった頃ならいざ知らず、今は違いますからね。

実は私も結婚当初、母の真似をして“主人の家内でございますプレイ”をしてみたこともありました。当時はなんだか大人っぽく見えたんです。新婚ハイが一段落したら我に返って「私、これで誰に何をアピールしてんだろ?」とアホらしくなってやめましたけど。
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今、このジェンダー平等が世界的テーマである2020年に、若い女性があえて配偶者を「主人」と呼ぶのは、どういった理由からなのでしょう。

保守的な人々の印象をよくしたいなどの目的があるのかもしれないし、今回、彼女の場合はそこまでの意図はなく自然に使っているのかもしれません。

ですが、with読者の皆さんにはぜひ「自分は夫を主人と呼びたいか?」「夫の下半身スキャンダルは妻が謝るべきことか?」と考えてみてほしいです。友達や恋人と話し合うのもいいかもしれません。
小島慶子
こじまけいこ・タレント、エッセイスト。
東京大学大学院情報学環客員研究員。ふたりの男の子のママ。オーストラリアのパースに住み、日本と行き来しながらお仕事中。最新刊に『「もしかしてVERY失格!?」完結編 曼荼羅家族』(光文社)。
 
文/小島慶子 イラスト/MASAMI ※再構成 with online編集部
 
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