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小島慶子「令和女子のための新・教養」

小島慶子「女の子なのだから」という制約のない社会実現に必要なこと

オトナになるって楽しい!小島慶子の令和女子のための新・教養【Vol.21】

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「下駄を履かせる」って言葉、最近よく聞きますね。「クオータ制」とセットで聞くことが多いかもしれません。でもこれ、間違った喩(たと)えなのです。実力のない人に、女性ってだけで下駄を履かせるあれね……と覚えているなら、そうではないと知って下さい。

クオータ制は下駄を履かせるのではなく「ステージに上げる」措置。そもそもステージの上も下も男性ばかりで女性は入る隙間がなく、弾き出されて隅っこに押しやられています。だから女性たちのために、ちゃんと通り道を作り、場所を確保しましょうということなのです。

世界経済フォーラムのグローバルジェンダーギャップ指数2021では日本は156ヵ国中120位。先進7ヵ国中ではもう何年も連続で最下位です。この指数は「経済」「教育」「健康」「政治」の4分野で格差を測って算出しているのですが、日本は教育と健康で男女格差はほぼありません。

確かに、日本では女の子は学校に通わせてもらえないとか、女性は病気になってもお医者さんに診てもらえないなんてことはないですよね。でも、政治や経済分野では男女格差が大きい。女性は男性に比べてはるかに参加の機会が少なく、障壁も大きいのです。

それは議員や企業の管理職の少なさに表れています。女性の国会議員は参議院でおよそ2割、衆議院ではおよそ1割しかいません。地方議会ではもっと少ないことも。管理職に就いている女性はおよそ7.8%しかいません。
女性は人口の半分を占めるのに、自治体や企業の意思決定の場にはごくわずかしかいないのです。女性の声をちゃんと意思決定に反映させるには、最低でも3割はいないといけないと言われています。それには程遠いのが現状です。

政府は2020年までに指導的な立場にいる女性を30%にすると目標を立てていましたが、昨年、それが全く達成できないまま、2020年代の可能な限り早期にと先送りされてしまいました。

いやいや、議員や管理職に女性が少ないのは、そもそも女性の能力が低いからだと言う人もいます。まさにそのような決めつけによって、女性は議員や管理職に選ばれにくくなっているのです。だって「男性は能力が低いから議員や管理職には向かない」とは言わないでしょう? 

「男性は」ではなく「あの人は」ですよね。人によって、適性や能力は異なります。でもなぜか女性の場合は、その人個人ではなく女性という属性によって評価されてしまうのです。
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