ピープル
小島慶子「令和女子のための新・教養」
26.Feb.2020

「おごり? 割り勘?」―男性も女性もお互いの生きづらさを知ろう【小島慶子の令和女子のための新・教養】

オトナになるって楽しい!小島慶子の令和女子のための新・教養【Vol.5】

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「食事をおごらない男はケチ」と思うか、「割り勘にしてほしい」か。あなたはどっち?

うんと年上の人に割り勘にされたら引くけど、同世代にはむしろおごられたくない? 平均では男性の方が女性よりも1.5倍以上も所得が高いのだから、全額払って当然? 現実問題として割り勘にされると女性の方がお財布に痛手だし……。いやいや、人として対等な関係でいたいなら、相手が同僚でも恋人でもお金のことは公平にするべき! などいろんな持論があるでしょう。

もしも女友達と男性との3人でご飯を食べた時に、女友達が当然のように男性に払ってもらうつもりでいたら、ラッキー、私もご馳走になろう! と思うのか、うっわ、こんな女だと思わなかった……と気持ちが離れるのか。おごりか割り勘か問題で、友情にもヒビが入りかねません。

男性に払ってもらうのがイヤな理由にはいろいろあるでしょう。女だからと軽く見られるのは腹が立つとか、タダほど高いものはないってやつでいろいろ見返りを求められそうで不安だとか、私だって結構稼いでいるんだからなめんなよという対抗意識なんかもありそう。

あとは、無理をさせているのではないかという気遣いもあるかも。同時に、払ってくれようとしているのにここで割り勘を申し出たら相手の年収を低く見積もっているようで(実際そういう場合もあるのだけど)失礼かも、とかね。 
一方で、男のくせに女子にお金を出させるなんてみっともないと思っている人もいるでしょう。でもそれは「男らしさの押し付け」になってしまいます。「男はこう、女はこう」という決め付けを、ジェンダーバイアスといいます。

難しいのは、日本では男女の収入の格差が大きく、実際に男性の方が女性よりも稼いでいる場合が多いこと。自分よりもはるかに待遇がいい男性から「男女は平等なんだから割り勘にしようね」と言われたら複雑な気持ちになるでしょう。

ただ、相手が誰であれ、おごってもらって当たり前、という態度は品のいいものではないですよね。まして「男のくせに女におごらないなんてみっともない」というのは、自ら「男性は女性よりも経済的な強者であるべき」というジェンダーバイアスを強化してしまっていることになります。
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