ピープル
小島慶子「令和女子のための新・教養」
24.Jan.2020

「メガネ禁止」―私の体は私のもの。理不尽な押しつけにはNOを【小島慶子の令和女子のための新・教養】

オトナになるって楽しい!小島慶子の令和女子のための新・教養【Vol.4】

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〝女性は職場の華〞って、ほんとに褒め言葉なの?

肌の調子がいいと嬉しい。髪型が決まると気分が上がる。出かける時は似合う服を着たい。それは自分が心地いいからで、全世界の男性の皆さまに気に入ってもらうためじゃありません。だけどどうも世の中には「女はすべての男の気を引くためにおしゃれをしているのだから、男は女の見た目のことをいろいろ言っても構わない」と本気で信じている男性が少なからずいるようなのです。 

先日も、タレントのみちょぱさんがツイッターにビキニ姿の写真を上げたところ、〝男が思ういい体を間違えている〞というクソリプがついていました。さすがみちょぱさん、「男にいい体と思われたくてこの体になってない」と爽快な返しで6000近くもリツイされていました。

ちなみに彼女はある収録で、男性タレントから「覗きたくなるからミニスカートをはくな!」とセクハラされたときに、「覗く方がおかしい。女性に好きな服を着るなっていうことになる」とがっつり言い返していました。放送ではカットされていたけれど、居合わせた若い女性にとってすごいエンパワメントになったと思います。セクハラ自警団としてスタジオで孤軍奮闘していた私も、みちょぱさんの援軍を得て非常に心強かったです。

それにしても、ほんとにこういうことって多いですよね。女性からしたら別にお前に褒めてほしくて着てないし、お前に欲情されたくて見せてないし、お前にけなされることなんて完全、余計なお世話だよって話なのに、ネットもメディアも見た目に対するコメントで溢れています。

女性の見た目はみんなのもの、っていう考え方は職場にも浸透しています。2019年は職場でのハイヒールやパンプスの強制をやめようと訴える「#KuToo」運動が盛り上がりました。もう一つ話題になったのが、女性のメガネの使用禁止(理由は「冷たく見えるから」 …… それはいったい誰の好みなわけ?)。

これも海外メディアで驚きをもって報じられました。だけど、こうして話題になるまでは職場でのハイヒール強要やメガネ禁止に疑問を感じず、「まあ、女子だし、そういうものかな」って思っていた人も多かったんじゃないでしょうか。

よく〝女性は職場の華〞って言いますよね。容姿を褒められていると感じる人もいるかもしれないけど、華って、つまりは飾り物。女性は働く男性たちを楽しませるために場を華やげる存在ってことです。男性は〝働く人〞で、女性はそのおもてなし係。それって、ほんとに褒め言葉なの?
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