ピープル
小島慶子「令和女子のための新・教養」
26.Sep.2020

小島慶子「マメな男、優しい男、親切な男」―男性も女性も、相手によって態度を変える人は要注意【令和女子のための新・教養】

オトナになるって楽しい!小島慶子の令和女子のための新・教養【Vol.12】

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ちょっと前に、ツイッターでジムじじいとポテトサラダじじいが話題になりました。

作家の川上未映子さんがジムのエレベーターで遭遇したという高齢男性。その男性と川上さん、高齢女性が乗り込んだところ、「3階!」と偉そうに命令。川上さんが「自分で押せよ」と返したところ“壮絶に狼狽”した、というエピソードに13万以上もいいねがつき、似たような体験がたくさんリプライされました。

ポテトサラダじじいは、惣菜売り場で居合わせた子連れ女性に「ポテトサラダくらい自分で作ったらどうだ」と言い放った高齢男性です。その光景を目撃したツイート主さん(おそらく女性)は、ショックで俯いている女性を励まそうと、目の前で子どもと一緒にポテトサラダを2パック買ったそう。こちらもすごい勢いでリツイートされ、新聞に取り上げられるほどの話題になりました。

ジムじじいは、同乗者が男性だったら「3階!」って言ったかな。ポテサラじじいは惣菜売り場にいたのが子連れの男性だったら「自分で作ったらどうだ」と言ったでしょうか。

言い返せないだろうと舐めてかかっているから、そんな横柄な態度をとるんですよね。私にも似たようなからまれ体験があります。くそう、実に腹立たしい。
いや、おじいさんだって孤独なんだ、だからつい語気が荒くなったんじゃないかと擁護する人も少数ながらいるようだけど、寂しいじいさんの八つ当たりや威張り散らしの標的にされる女性の身にもなってほしい。

女性は男性のお世話を焼き、命令に従うべきだとされる。実際、職場でも補助的な役割が多いですよね。件(くだん)の高齢男性たちの言動は構造的な性差別や女性蔑視の表れ。だからあんなに大きな反響があったのですね。

この困ったじじい(とあえて言う)たちは、時が経てばやがていなくなります。しかしサメの歯のように、世代交代しても次から次へと男尊女卑野郎が現れるのではたまりません。連鎖を断ち切るために何をすればいいでしょうか。
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