ピープル
小島慶子「令和女子のための新・教養」
25.Apr.2020

小島慶子「女子ってドロドロ」?―女も男もない、「ドロドロ」という言葉にだまされないで!【令和女子のための新・教養】

オトナになるって楽しい!小島慶子の令和女子のための新・教養【Vol.7】

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かつて放送局のアナウンサーをやっていた頃、「やっぱり女子アナ同士って、ドロドロしてるんですか?」とよく聞かれたものです。レギュラー番組をめぐる醜い争いとか、嫉妬から陰口を言いまくったりとか、あるいはIT起業家をめぐってえげつない争奪戦とか、きれいな顔して裏では……と想像するとワクワクしてしまうのかもしれませんね。

でも、私の答えはいつも同じです。「ご期待に添えなくて残念だけど、リアルな“女子アナ”の世界は拍子抜けするほどサッパリしてますよー」

これは女性アナたちの意見の一致するところなのですが、どちらかというとドロドロ粘着した感じは男性アナのほうが強く、女性アナは割とサバサバ現実的で、潔いことが多いです。細かいことに執着してネチネチ言うような、二面性がある男性の同僚に迷惑している女性アナは少なくありません。女性のほうが若いときから脚光を浴びやすいので、男性のアナウンサーは心中複雑なのかもしれません。
若い女子ばかりが重宝されるという構造は、実は女性にとってもキャリアの幅が狭まるので喜ばしくありません。若いうちから幅広い活躍の場を与えられて、なおかつ長くキャリアを築けるような起用の仕方が望ましいのです。でもまだまだ「女子は気の利く可愛いアシスタント」という位置づけが多いですよね。

それはどこの職場も同じかもしれません。若い女性の容姿をからかったり、飲み会では新人が部長の隣と決まっていたり、どこそこの部署には可愛い子が配属されていいなあとか、もう30歳? 結婚してるの? なんて平気で言ったりとか。女同士は大変なんでしょ? とニヤニヤしながら尋ねたりね。

「女はみんな自分だけがお姫様でいたいから、他の女に嫉妬する。特に可愛い子や若い子には」という決めつけは、もしかしたらあなたの中にもあるかもしれません。女性は男性よりも感情的で利己的なのだと。だからわざわざ「女子ってドロドロ」と言うんですよね。
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